最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

入れ歯でお困りの方やインプラント治療を希望の患者さんへ

2009-04-30 16:44:21 | Weblog
入れ歯でお困りの方やインプラント治療を希望の患者さんへ

この患者さんは、5年前に御殿場から、約2時間半もかけて、ご来院されました。
最初・・・上の‘入れ歯’は、笑うと落ちてしまい、下の‘入れ歯’は、ガタガタして噛むと痛いとの事でした。
患者さんは、『上下でしっかり噛みたい』とのご希望で、その為に、必要であればインプラント治療でも良いとの事でした。

診断した結果、上の‘入れ歯’は丁寧に作れば、十分にしっかり噛めて見栄えも良い義歯が出来る状況でしたので、歯の大きさや色・形態をお顔にあわせて、軽くて薄い違和感の無いようにチタン性で作りました。

下は・・骨の状況やガタガタする事を無くしたいという事から、6本のインプラントを適応した固定式義歯にて作りました。
(治療期間は上下で、約3ヶ月。下は手術した日に、仮歯も入りました。通院は全部で8回。)

インプラント治療や入れ歯治療は、よく噛めて・痛くなく・違和感の無い・事も必要ですが、見栄えもやはり大切ですよね。特に女性はいつまでも若く・美しくいたいでしょうし、お顔や笑顔にも似合う綺麗な歯並びの方がより良いですよね。

ですので、歳を重ねて70を越えても、美味しくお食事が戴けて、笑顔が綺麗になるように個々の歯の色や位置・大きさを患者さんと一緒に相談して、満足の行くように、技工士・歯科衛生士らの意見も加えて、一生懸命に作っていきました。

治療が終わって5年経っても、半年に一度は、検診でおみえになります。『なんでも美味しく戴けるので、本当に有難い』とお礼を聞くと、本当に良かったと・・・思います。

インプラントを入れる事が目的では無いのです! 美味しい食事が戴けて、笑顔でも落ちずにお使い戴ける‘義歯’を作る事が大切なのです。インプラントは、その支えなのです。
丁寧にしっかりと作れば、入れ歯でも十分に満足して頂ける場合もございます。

入れ歯でお困りの患者さん・・・ぜひ、お悩みをお聞かせください。きっと良い方法がございます。


医師のトレーニング

2009-04-14 13:09:44 | Weblog

医師や歯科医は、患者さんからの貴重な経験という治療行為を通じて、技術や知識の習得を行なわざるを得ないという一面もあるのです。
言い換えると・・・
『 患者さんの手術を上手に行なう為にも、医師の技術を確実にする為にも、実際の手術の練習を、献体(ご遺体)で行なう事は大変有意義で必要な事』なのです。しかし、日本では、献体(ご遺体)で手術の研究やトレーングを行う事は、法的に許されていません。

私は9年前、はじめて、米国(ロスアンジェルス)でロマリンダ大学のジェイソン先生から、献体を使わせていただいた研修会に参加しました。この研修は、私にとって、一つの転機にもなり、今、私が行なっている骨の移植や歯肉の移植の技術的原点でした。

その後、米国の大学や軍の病院・学会を協力を得て、グアムで献体を使わせて頂き、骨の移植やインプラント治療のトレーニングを毎年行なっています。今年も、講師として骨移植の講義と実習を担当してきました。

今日は、これから上顎洞挙上術(サイナスリフト)とインプラントの同時手術です。献体(ご遺体)に敬意と感謝を込めて、手術に望みたいと思います。

PS 一日だけ、ホテルのプールサイドで、マルガリータを飲みながら日焼けを・・・・。
そしたら、焼けすぎで、真っ赤。

心を繋ぎ合わせた日々

2009-04-05 16:41:42 | Weblog
この数日・・・砕けた心を繋ぎ合わす日々でした。皆さんも辛い思いや悲しい事があるでしょう。
私も、今回は、チョッと・・泣きました・・。

でも・・・多くの友人の励ましやスタッフの優しい気持ち・・患者さんからも温かいお言葉や貴重な意見も戴きました。本当にありがとうございました。

さて、来月5月から、歯科医療専門雑誌(クインテッセンス・デンタル・インプラントロジー)に2年に渡る連載が始まります。一つの治療を通じて、その理論的背景や必要な器材を解説させて頂きます。若い歯科医やインプラント治療に経験の浅い先生方へ、チョッとでもお役に立てれば、そして、患者さんへ還元出来ればと思っています。
* 写真は、その初稿(原稿の一部)です。


辛くて、気持ちが折れても、時間は過ぎてきます。泣いても・・結局・・最後は自分で立ち上がるしかないのです。それまでの短い時間は必要な期間とも言えますね。

PS 今週末から、海外で行われる献体を使った研修の講師として講義や実習を担当します。日本からは50名ちかい先生が参加されます。参加された先生にとっても良い内容や勉強になるように頑張ります。