最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

GC国際シンポジュウムに参加して。

2006-02-19 17:34:05 | Weblog
18日、19日(土日)はGC国際シンポジュウム‘来院者・市民の方々を中心にした歯科医療を考える’に参加した。
GCとは歯科材料や機器を専門に開発、販売をしている日本が誇る企業でもある。
まず、驚いた事はビックリするくらい参加者が多いのだ!!18日(土曜日)の‘再生医療の臨床経過とその予知性’(北九州歯学研究会 下川先生ら)は、満席で立ち見どころか入り口から中に入れないくらい。でもって、歯科衛生士の参加者が多く、これにもビックリ。
これに懲りて、19日(日曜日)は、8時に起きて8時45分には会場へ「21世紀の歯科医療を聴く。~審美とインプラント~」では、前から3列目のベストポジションで4時間の講演を聴いた。まず、SJCDの土屋先生の審美的なインプラントの成功への鍵として、ポジション、歯周組織のマネージメント、アバットメントの選択、等での個々の問題点と解決方法の解説があった。JIADSの宮本先生は、インプラント周囲の硬・軟歯周組織の再生から審美的にも成功させる手技や理論を。 
チーム・アトランタのモーリス・サラマ(Maurice A.Salama)は審美領域のインプラント治療での骨や軟組織の増大や難症例での解決方法のアイデアを、理論的背景を確立しながら解説していた。どれも素晴らしい講演で、大変勉強にもなった。

PS この一ヶ月、チョッと忙しかった。歯科専門誌の依頼原稿、インプラント関係学会の役員や歯科医師会の学術委員長としての雑務、3月から始まる‘審美領域のインプラント治療での模型実習&手術見学コース’の打ち合わせ、4月の海外研修の打ち合わせ、等々、精神的にもブログを書く余裕がなかった。でもって、他にも締め切りの迫った原稿や論文、、。
ぎゃー!と言いたいくらいです。が、まあ、仕事を与えられる幸せを噛み締めています。
Mauriceも僕の事、覚えてくれていて嬉しかった。( シンポジュームで、座長の山崎先生が、ノーベルパーフェクトについて、モーリスの見解を求める質問があった。モーリスは、ノーベルパーフェクトの形状やコンセプトは認めたものの、ベストではないような意見だった。じつは、モーリスには昨年、6月に私のケースを見せて見解を個人的に貰っている。
私も、ノーベルパーフェクトは、とても理想的なコンセプトに基ずく物であるのであるが、テクニックセシティブ過ぎで、術者の技量に左右されやすく、アバットの選択にも制限があることから、経験の浅い先生や日本人のような歯肉の薄いケースには不向きではと思っている。
近い将来、チームアトランタにも勝るとも劣らない治療を‘Team Tennoz’で見せたいものである。