最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

ブリッジにするかインプラントにするか?

2010-09-14 11:30:03 | Weblog
昨日月曜日は、19時~  K歯科大学の補綴科・医局員の若い先生へのイブニングセミナー・は『歯形模型にインプラントを埋入して、型取りして、仮歯を作る』の第4回目で講義・実習を交えてお話しさせて頂きました。

その時も説明したのですが、皆さんにも、もう一度、判ってほしいのでお話しますね。
写真の患者さんは、左上の前歯を折ってしまい、インプラント治療を希望して来院されました。しかし、CTを撮ると骨も非常に薄く、骨の移植が必要な事が判りました。また、隣りの歯は神経の治療がされて差し歯であったことから、ブリッジ法を選択しました。
つまり、‘歯を削るリスク’VS‘骨の移植のリスク’を患者さんと一緒に相談し、今回は、ブリッジ法で治す事にしたものです。
抜歯して1ヶ月の治癒を待って、仮歯にして、型を取って、完成。(麻酔は抜歯の時と隣りの歯を削った時の2回。期間は2ヶ月ちょっと。通医院回数は6回。費用は30万円)

もし、インプラント治療にした場合なら、骨の移植して、インプラントして・・おそらく6ヶ月。麻酔はもちろん、費用だって、50万円くらいは掛かったと思います。なおかつ、審美性(見た目の綺麗さ)をインプラントで確保するのは、非常に難しいのです。なぜって、骨の移植は外科処置なので、必ず成功するとはいえないし、場合によっては歯肉形態を整える為に歯肉の移植も必要になったりするんです。

それと、患者さんにも、歯科医の先生にも、もう一度、確認してほしい事!は、ブリッジが上手に出来ない先生に、インプラントは上手に出来ません。
つまり、綺麗なブリッジ治療ができて、そのノウハウや細かな手技をインプラントに生かす訳なのです。

特に、前歯のインプラントは難しいので、もし、インプラントを希望する患者さんは、よく担当の先生と相談するとか、経験豊富な先生を選ぶとかしてください。

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1 コメント

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基本を忠実に (musha )
2010-09-14 18:09:33
ほんと先生言うとおりだと思います。インプラント経験の豊富な先生だからこそ言える言葉だと思います。私も何でもインプラントにする風潮はいかがなものかと思います。クラウンブリッジの歴史はとても長いのですから。
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