最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

一度のチャンス

2010-06-17 13:41:39 | Weblog

ある・・・鮨やの親方が・・
先生!「この商売、特に、この世界では、一度のチャンスを‘いかに生かすか’が大切なんですよ!」と、師匠に教えてもらった事を話し始めました。
「 特に、食べ物屋・鮨なんかは、沢山あるし、お客さんは、美味しい物を食べ歩き、探しているし、チョッとでも不味いものを出したら、二度と来てもらえないんですよ。野球は7球のチャンスで(3ストライク・4ボール)でヒットを打てば良いのでしょうが、鮨屋は1度のチャンスしかないんですよ。厳しいですよ」と諭してくれました。
「たった、一度の機会。ひとつの刺身、一つの握り、毎回が、真剣勝負なんですよ」と熱く語る姿から、本物の職人の心意気を学ばせて頂きました。

で、昨日、ワールドカップ・サッカーの日本VSカメルーンで、本田は、その一度のチャンスを見事に決めてくれました。で、その本田には複数のクラブ(インテル等)から移籍のオファーがあるようです。移籍金はなんと30億!
なんとも・・・1球の一度のチャンスの重みは凄いのでしょう。ビックリです。

僕も、一度のチャンス・一度の機会をもっと大切にしなければならないといけませんね。

PS この鮨や(鮨之大谷)は、看板も無く、西麻布の裏路地にひっそりとあります。カウンター8席だけの小さなお鮨やさんです。 
ネタも並べてない、カウンター越しの白木の大きなまな板が目の前で、魚をさばく包丁さばきや小魚の小骨を取る指の動きが、まさに手に取る距離で見えるのです。

で、この写真は、ある人から「知り合いのお嬢さん、診てください。くれぐれもよろしくお願いします」といわれて、前歯の隙間を矯正(見えない矯正方法)で治して、ホワイトニングしました。とっても喜んで頂き、お姉さんもお母さんも治療に来ていただきました。一回のチャンスを生かした結果ですね

ガラガーラ投手に思う事

2010-06-11 10:35:42 | Weblog
『完全試合』って、とにかく凄い事ですよね。ピッチャーだけでなく、チーム全員がミスしないのですから。素晴しいの一言です。

先日、メジャーリーグ・タイガースのガラガーラ投手は、この『完全試合』が審判のジャッジミスで、それも最後の最後、9回2死から、潰えてしまいました。
試合後、誤審をしたジョイス審判は自分のミスを認めたのですが、チームもガラガーラ投手も、さぞかし、悔しかったでしょう。
しかし、ガラガーラ投手は、ジョイス審判を思いやり、『誰だって、完璧な人はいないよ。』と語ったのです。 世紀の記録達成を目前に、審判のミスで、夢破れているのに、なんとガラガーラ投手は寛容なのでしょう。この話には本当に感動しましたぁ~。

で、じつは・・・つい先日の事です。 インプラント治療を終えて、定期検査を迎えた患者さんが来院されました。(奥歯に数本のインプラントをされています)
「なにか、不都合な事や、お変わりありませんか?」と尋ねると、「ちょっと右の奥がグラグラするんです。でも痛くもなんともないですよ」・・
レントゲンを診てもなんとも無いので、被せ物の一部が外れているだろうと思い、診て見ると、なんと、インプラントそのものが動くのです!
(*これは、ディス・インテグレーションといって、骨接合が失われている現象で、一般的には感染や過重な力が掛かったりすると起こるのです。)

カルテを確認すると、一年前に、インプラント治療を行い、半年後の定期検査時にもまったく何も変化は無かったのですが、とにかく・・ このままでは、周囲の骨を溶かしてしまうのです。
「Kさん。本当に申し訳ないのですが、この部のインプラント治療は、上手く経過していません。ご理解頂き、もう一度、やり直させてください。なお、治療に掛る費用は、当院で負担いたしますので、申し訳ございませんが、ご容赦ください」とお詫びをしてご説明いたしました。
そして、その部のインプラントは撤去させて頂きました。

翌週・・
「過日は、治療経過が思わしくなく、申し訳ございませんでした。来月に、再度、インプラント治療をさせて頂きますが、よろしくお願いいたします。」と説明すると・・
Kさんは、「先生。 上手くいかない事だって、ありまよ。先生は、無料で良いと言いましたが、いろいろ経費や器材にもお金はかかるでし。ぼくは、治療費はお支払いする気持ちはあるので、そんなに謝らなくて良いし、遠慮しないでください。 これからもよろしくお願いします」と言われたのです。

私は、思わず、胸が熱くなってしまい、「お気持ち、本当にありがとうございます」とお応えさせて頂きました。


PS 昨日この話を、友人の歯科医の先生に伝えたところ、このKさんの素晴しい態度に感心をしていました。
で、私に、「Kさん。さすがですね。だから、社長になれたのですね」と私を諭してくれました。
きっと、会社や事業・取引先でも、ご自身や部下も含めていろいろあると思います。人がミスをした時、叱るだけでなく、思いやれる度量はなかなか持てるものではありません。

ガラガーラ投手もKさんも人として尊敬できる素晴しい人ですね。

8年前って・・

2010-06-09 13:38:12 | Weblog
8年前って・・

みなさんは、8年前は何をしていましたか? 僕は、大げさですが、海外研修に燃えてました。
歯周外科やインプラント治療の技術を学びたくて、ボストンやロスに年に2回くらいは出かけていました。

ちょうどその頃、この患者さんがおみえになりました。仕事の関係で、香港に在住しているとの事、日本の住居が近いので、場合によっては香港から通院する事にもなるので、考慮してほしい旨の申し出もありました。
とにかく、前歯を失ってしまったので、なんとか仮歯をいれないとなりません。辛い時期もあったとは思いますが、ご協力頂き、上手く治す事ができました。
治療は、約半年で終わり、その後、一箇所、神経の治療の行っただけで、この8年間はトラブルはございませんでした。 

昨日、定期健診に来院された時‘ダメージ・ジーンズ(ちょっと穴のあいて、古ぼけたもの)’をはいてらっしゃいました。 もう、60は超えていらっしゃいますが、とっても若々しくお洒落な方でした。

もし、8年前に入れ歯にしていたら・・・・。すこしは、歯科医として、患者さんの人生にも貢献できたなって・・思った日でした。

PS 今週は有楽町・国際フォーラムで講演です。13日日曜・朝9時30分~。歯科医の皆さん、ブロック骨移植の動画での講演ですので、ぜひ!見に来てください!
 まってまーす。

歯医者さん向けの本なんですが。

2010-06-04 14:27:00 | Weblog

『そこが知りたい。歯科用レーザー&ピエゾ』という歯医者さん向けの本がクインテッセンス社から6月に発売されました。
私もこの中のピエゾのコーナーに臨床報告を掲載しています。使い勝手や有効利用法等を判り易く書いたつもりです。ご興味のある先生は、ぜひ読んでみてください。

で、5月の連休明けに、この‘ピエゾ’(超音波微振動で骨を切る器械)で骨の移植をおこない、講演(大学での講義や教育)に向けて、ハイビジョンカメラ3台で、手術の風景から術式や麻酔・仮歯等、全て撮影しました。
6月6日福岡での講演・13日有楽町国際フォーラムでの顎咬合学会での講演で、その内容を解説したいと思っています。
この映像の中では、麻酔医による術前の患者さんへの説明風景や歯科衛生士によるお口の中の消毒風景から、仮歯の作成の手順・骨採取の手技や機材の扱い方、縫合に至るまで、2時間の手術全体を40分に凝縮しています。(学会に参加される先生は、楽しみにしていてください。)

そうそう・・明日5日土曜日は、博多でイカを食べる予定なんです。呼子のイカです。