審美歯科への提言
歯科医になって27年・・・。私の専門は、セラミックの被せ物や義歯といった‘補綴学’という分野です。大学の医局時代や学位(博士)の研究は、歯の色。このような経緯から、‘審美歯科’という、綺麗に歯を治す方法を、日々の診療の中でも考えてきました。
しかし・・長く患者さんや、治した歯も含めて接していると、本来の医療(歯科)は、『長持ち』が最優先されるのではないかと、考えを改めるようにもなってきました。
無論、銀歯よりもセラミックの白い歯の方が良いに決まっていますし、義歯にしても、噛めて・落ちず・見栄えも良いものが理想でしょう。
しかし、そのためには、付加的な治療(場合によっては、必要の無い治療)や経済的負担が大きく、また、その結果や予知性には不確実な現実があると言えるのです。
こんなふうに書くと、患者さんは心配したり不安に思うかもしれませんが・・。
ホワイトニングや矯正治療の後戻り・・セラミックの破折・・・セラミック冠の歯肉の後退・・ 骨移植の吸収・・・歯肉移植の吸収・・時として、これらは本当に起こってくるものなのです。
判りやすく言い換ますね! 特にインプラント治療に‘審美’を求めると、その為に付加的な手術(骨の移植や歯肉の移植)や土台にもセラミックやジルコニアを求めることになるのですが、そうなると、手術の回数や費用も多く掛かってしまうということなのです。で、その痛みに耐えて、費用も出したにも拘らず、セラミックが‘割れる’という最悪な結果になる事もなるのです。
歯科医療の急激な進歩を遂げていますが、しかし、その結果が安定し長い予知性については未知数だとも言えます。
上手くいった事例や治療が、常に成功し、綺麗になっているHPや宣伝を眼にしますが、実際には、そんなに甘くないということは確かな事です。
長持ちの為には・・・・ お口の中を一体として考えて、上下・左右の噛み合わせや総合的に治療する事。じつは、この‘一体として’‘総合的に’という事が最も大切な事かもしれません。
PS 写真は、お口の中が虫歯や歯槽膿漏でボロボロになってしまった方へ、2年の治療期間は掛りましたが、全体を総合的に直させて頂きました。その治療終了・6年後の術前・術後です。
歯科医になって27年・・・。私の専門は、セラミックの被せ物や義歯といった‘補綴学’という分野です。大学の医局時代や学位(博士)の研究は、歯の色。このような経緯から、‘審美歯科’という、綺麗に歯を治す方法を、日々の診療の中でも考えてきました。
しかし・・長く患者さんや、治した歯も含めて接していると、本来の医療(歯科)は、『長持ち』が最優先されるのではないかと、考えを改めるようにもなってきました。
無論、銀歯よりもセラミックの白い歯の方が良いに決まっていますし、義歯にしても、噛めて・落ちず・見栄えも良いものが理想でしょう。
しかし、そのためには、付加的な治療(場合によっては、必要の無い治療)や経済的負担が大きく、また、その結果や予知性には不確実な現実があると言えるのです。
こんなふうに書くと、患者さんは心配したり不安に思うかもしれませんが・・。
ホワイトニングや矯正治療の後戻り・・セラミックの破折・・・セラミック冠の歯肉の後退・・ 骨移植の吸収・・・歯肉移植の吸収・・時として、これらは本当に起こってくるものなのです。
判りやすく言い換ますね! 特にインプラント治療に‘審美’を求めると、その為に付加的な手術(骨の移植や歯肉の移植)や土台にもセラミックやジルコニアを求めることになるのですが、そうなると、手術の回数や費用も多く掛かってしまうということなのです。で、その痛みに耐えて、費用も出したにも拘らず、セラミックが‘割れる’という最悪な結果になる事もなるのです。
歯科医療の急激な進歩を遂げていますが、しかし、その結果が安定し長い予知性については未知数だとも言えます。
上手くいった事例や治療が、常に成功し、綺麗になっているHPや宣伝を眼にしますが、実際には、そんなに甘くないということは確かな事です。
長持ちの為には・・・・ お口の中を一体として考えて、上下・左右の噛み合わせや総合的に治療する事。じつは、この‘一体として’‘総合的に’という事が最も大切な事かもしれません。
PS 写真は、お口の中が虫歯や歯槽膿漏でボロボロになってしまった方へ、2年の治療期間は掛りましたが、全体を総合的に直させて頂きました。その治療終了・6年後の術前・術後です。