最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

痩せた歯肉を治す

2012-12-16 22:22:46 | Weblog
痩せた歯肉を治す!

前歯は、歯を抜くと、周囲の骨や歯肉は痩せて下がってしまいます。これは、前歯の特徴ですが、前歯を支えている骨が薄いので、感染や抜歯の影響で、さらに痩せてしまう事があるのです。
防ぐ方法は二つあります。一つは、抜歯と同時に‘ソケットプリザベーション’といって、歯を抜いた穴に、人工骨や補填剤を入れて、周囲の骨が後退するのを防ぐ方法です。
もう一つは、上あごの裏から、‘結合組織’という歯肉を採取して、痩せた部位を、元に戻す方法です。《他にもブロック骨移植法等あります》
どの方法も、とても繊細な治療手技ですが、トレーニングを受ければ難しくなく上手くいく方法です。
私の研修でも、若い歯科医や骨や歯肉移植の経験の無い先生方に、術式を指導しています。

PS ただ、誰にでも出来る手技では無いので、お困りの患者さんは勿論のこと、歯科医の先生も、経験のある専門医に依頼した方が良いでしょう。
もし、お困りの患者さんやがいましたら、ご紹介ください。

PS 今日、メールで質問をした患者さんへ おそらく、この方法で痩せて隙間が空いた処を治せるとおもいます。

『 審美歯科の講義 』

2012-12-11 15:50:12 | Weblog
今日は、神奈川歯科大学の3年生への講義でした。写真は講義につかった写真の一枚です。

銀杏の黄色い葉が舞う冬空の中、品川から京浜急行で横須賀まで50分。横須賀は、東京湾の新鮮なお鮨や海産物が美味しいと思うでしょうが、カレーの町なんです。
で、神奈川歯科大学は、横須賀中央駅から徒歩10分くらいの繁華街に面し、隣がアメリカ海軍の基地という処・・。

私の講義の内容は、‘審美歯科’についてです。審美歯科というと、ホワイトニングやセラミックとかを想うかもしれませんが、正確に歯を削ったり、きちんと型を取る事がとても大切なのです。
いつもHPやブログでも伝えていますが、学生へのメッセージも‘基本的な歯科治療’の積み重ねが‘最良の歯科治療’になるということを伝えてきました。
そう! 審美歯科って、一歩間違うと、ただ単なる美容歯科になってしまうんです。本当の審美歯科って言うのは『基本的な歯科治療の積み重ね』であって、白い歯を入れる事とは本質が違うのです。

午後は、診療室に戻って、15時から、静脈内鎮静法併用での、インプラント手術でした。

PS そう。じつは、今年の4月から、神奈川歯科大学・顎口腔機能修復学講座 クラウンブリッジ補綴学分野 (長たらしい名称ですが、被せ物やセラミック冠の治療や研究をする処)の客員教授になりました。
今後も、患者さんからの貴重な治療経験を、次世代を担う、若い歯科医にきちんと伝えていきます。