最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

国際歯科大会にむけて その2 インプラントの意味

2010-09-29 13:51:14 | Weblog
インプラントの意味というか、本来の役目というか・・・

写真のように、前歯を失ってしまい、両隣の歯が綺麗な歯だったとき、みなさんどうしますか?
綺麗な隣の歯を削って、ブリッジで繋ぎますか? 利点は、外科的治療で無いのでリスクは低いですよね。銀とプラスチックを使えば健康保険の範囲で治す事もできますよね。

インプラントなら・・・CT撮って、骨が薄い場合は骨移植して、インプラント。綺麗にするには、時間も費用も必要です。その上に、外科(骨に穴を開けてインプラントを埋入する)なので、上手く行かない場合もあるでしょ。

どちらを選ぶかは、良い悪いは別として、担当する歯科医の考えや技術による事が多いのではないでしょうか? 患者さんの多くは、一般的には、担当する先生の意見や方針に従うのではないでしょうか?

それと、奥歯のインプラントの被せ物ですが、セラミックですか?金属ですか? 奥歯は強い力で噛むし、磨り潰すので、本当は金属の方が良いのです。無論、患者さん側から言えば、『えー、金属の歯なんで、高い治療費払ってセラミックじゃないなんてあり得ない!』って思うでしょうが、何でも安心して食べらてる事の方が大事ともいえます。
特にインプラントは骨に直接ついているので、奥歯のセラミックは割れやすいのです。本当なんですよ。


PS 若い歯科医の先生へ
ハーバードのサイデル教授が東大の学生達と交わした議論(ディベート)には、ちょっと感動しました。
当然、ある意味・日本一優れた学生達ですから、当然と言えば当然ですが・・

正義についての議論の中で(ちょうど、尖閣諸島問題で、日本と中国がもめていますが・・)、戦争責任や賠償について、今の日本の立場や若者としてどう思うか?という問題で、ある日本の学生が、『戦争責任(日本が戦争を行い、多くの人や国に迷惑をかけた)自分には道義的責任はあると思う』と答える一方、『人は、生まれてくる場所や時代は選べないが、民族・国・伝統・文化といった大きな時間の中で、お互いが責任や道徳・正義を考える必要がある』と述べていました。

サイデル教授は、もし、「君の両親が事故や事件で、殺人者になったら、あるいは火事を起こし周りに被害を与えたら・・君はどうするのか」といった身近に起こりうる事にも、個人やある範囲を超えての国の補償や意義を問う事で、いろいろな意見に耳を傾け、違った意見にも心を配り、議論を進めて行く事に、いろいろ考えせせられました。

うーん、上手く、この場で解説したり説明できませんが、これからもNHKで放送されるようなので、マンガやバラエティーばかりでなく、たまには、『ハーバード大学・サイデル教授の講義』をテレビを通じて受けてみてはいかがでしょう?

サイデル教授に‘インプラントの本質’っていう講義でもしてもらいたいくらいです。!

* N歯科大2年の息子に、ちょっとこの話をしたら、ブスッとした顔されてしまいました。

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1 コメント

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良い出来ですね (武ー者)
2010-10-02 13:50:16
 小川先生
いつもブログ興味深く拝見しています。先生の仕事はいつもきめ細かく 大変仕上がりが美しい意と思います。これも先生の 正しい仕事を目指してるお考えの結果だと思います。それにもまして そのような仕事を理解し手くれる患者さんも素晴らしいですね。
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