最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

良く見て、良く考えて!

2010-01-21 15:03:48 | Weblog
歯を失った時、『隣の歯を支えにしてブリッジにするのか?インプラントで治すのか・・・?』という質問や疑問を患者さんにこたえますが・・。
これは、お口の中のいろいろな骨や歯肉の状況や患者さんの要求の程度で変ってきます。今、一部の歯科医やインターネットの広告を含めて、インプラントが一番みたいな事を言われていますが、全く違います。

この写真は、前歯を2本失った患者さんに隣りの側切歯と言う歯を支えにブリッジで治した、治療後7年後の写真です。下は、そのブリッジを作った時の模型です。

つまり、きちんとした治療方法で行なえば、インプラントでなくても上手に治す事が出来るのです。
きちんと虫歯を取る事。きちんと正確に型を取る事。きちんとセラミックを作る事。基本は、‘きちんと丁寧に’することです。

昨日・今日・テレビで、‘インプラントの使いまわし’の事件が取り上げられていましたが、ブリッジが上手に出来ない先生はインプラントの治療だって上手く出来るわけ無いのです!
患者ごとに手袋を換えるとか、器材の滅菌とか、丁寧な治療は、いろいろな所に現われます。今、通院している医院や医師が、‘きちんとした治療ができるのかどうか’を、良く見て、考えてください。

PS 歯科医の先生へ、歯間乳頭の再健は、口蓋からの結合組織の移植&オベイド・ポンティックです。
それと、これは私自身に向けてかもしれませんが、審美のケースは、予後・長持ちが大切です。少なくとも5年とかの経過した審美のケースで、いろいろ論じられると良いですね。

‘あきらめないで’ その2

2010-01-12 12:55:14 | Weblog
昨年のブログ‘あきらめないで’を読んで戴いた方が、富山からご来院されました。 
診ると、他院で行われた前歯へのインプラント治療であった。前医(富山の先生)も一生懸命に行ったと思うが、歯肉が痩せてしまい、不安であったとの事でした。
* 写真で見てお判りのように、左上の歯肉が痩せて、金属が見えてしまっています。 

歯肉の移植や今後の治療について十分に説明し、治療計画書を提示した後、痩せて凹んでしまった部位に歯肉の移植を行いました。
治療時間は約1時間半程度、一部には溶ける糸も併用し、無事に終了。 このようなインプラントの周囲への歯肉の移植は本当に繊細で難しいのですが、患者さんの協力もあって上手くいくのです。消毒は地元の先生にお願いし通院への配慮もしました。(遠方からの患者さまには、近隣の先生とも連絡を密に取り連携して治療を行っております)

上の段の写真は、まだ仮歯の状況ですが、歯肉も盛り上がり患者さんも満足して戴きました。
今後は、個々の歯の形や大きさのバランスをセラミックで自然な色に合わせながら綺麗に作っていきます。また、結果はご報告いたしますが、‘あきらめないで’がんばって治していきます。

みなさんも、あきらめないで。