最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

患者さんへ。 審美治療の難しさ

2010-08-30 15:09:23 | Weblog

この患者さんは、来年結婚式を控えている可愛いお嬢さんです。数年前、前歯1本だけが事故で折れて差し歯で治したとの事ですが、色や形態が不自然で、再治療を希望して来院されました。

このブログをご覧の歯科医の先生も一緒に考えてください!ベストな治療はどうすればいいのでしょう? 患者の皆さんは、ご自身だったら‘どう治療されたいか’を考えてください。

良く診断すると、微妙に左前歯が曲がっている(左の前歯が捻転・曲がっている)・左右の前歯の幅軽が違う(右の方が狭い)・歯肉の色も違う(根の変色)等があります。
この状態のままで、どんなに上手く削ったり、綺麗にセラミックを作っても、左右の前歯の‘不自然な感じ’は治らないのです。
だって、右の方が狭く細い感じは、直らないし、左のように捻転させらたもっと細く見えてしまうし・・歯肉の色は治せないでしょ。
また、左の下の前歯もなんかへんでしょ。歯並びが凸凹していて、その為に汚れて変色しているんです。

なので、ちょっと矯正するんです!! 一つは左前歯の捻転を治します。その時、右はチョッと挺出させて、根の変色部分を削って・・。そのあとほんのチョッと歯と歯の間を0.3mmくらいスリット(ちょっと削る)して、左右の歯をシンメトリー(左右対称系)に治すのです。
無論、下の前歯も矯正してですが、上だけでも出来ない事はありません。
その上で、オールセラミックのような方法・土台もファイバーコアのような白いもので治して、被せて治すと綺麗になるのです。

いろいろ歯科医の先生によっては、ご意見もあるでしょうが! でも、もし皆さんの愛する人を完璧に綺麗に治すとすれば、ただ単に被せて治す・・・のでしょうか? 毎日、保険診療を行っている若い先生には、またまた怒られますが、ホントにうまくオールセラミックの形成出来ますか?二重圧排できますか?

ですから、患者さんは、ご自身が受けようとする医療の質や技術を、今一度、考えてみてください。

で、もし、本当に綺麗に治すとなると、この患者さんの治療費は、上下の矯正40万円・クリーニング&ホワイトニング3万円・右上ファイバーコアー2万円・オールセラミック15万円・総合計治療費60万円となるのです。
無論、そこまでの治療は望まない人もいるでしょう。
ですから、医院や医師を選んで、医療を的確に受けてほしいのです。

PS でも、本当に患者さんには、判って欲しいのです。安いだけで選ぶとはおもいませんが、治療費の高いと思う先生の意見や理念・思いも聞いてみてはいかがでしょうか?

おこらないでね。患者さんへの苦言

2010-08-23 14:22:24 | Weblog
こんな事を書くと・・・いろいろな所からお叱りや非難を受けると思いますが、あえて。

先日も、前歯のインプラント治療でお悩みの方がご来院されました。お話を伺うと、とある医院で前歯にインプラント治療を受け・歯肉の移植も行ったようです。しかしながら、前医(当時の医院の担当先生)も一生懸命行ったようですが、感染やいろいろな問題から骨や歯肉が吸収し、大きく陥凹してしまったようです。
この状況を元に戻すには、再度、骨の移植を行うか、インプラントの撤去も含めて再治療を行わなければなりません。

では、このような結果になったのは、医師だけの責任でしょうか? 患者さんにはなんの落ち度も無いのでしょうか? 無論、お口の中の手術ですから、ある程度のリスクは伴う事は常識の範囲でご理解いただけていると思います。
しかし、それ以上に、インプラント治療のような外科手技と、前歯のような審美(見栄えに係わる部位)では、いつも常に審美に関する知識や手技を併せ持つ医師や医院でなければ出来ないのです。

不味い鮨やは、なんとなく判りませんか? 店構えはともかくとして、ネタに対する姿勢(常に新鮮で良いモノを取り揃えておくとか)、カウンターとかの清潔さや包丁の綺麗さ。お鮨を握る親方の雰囲気(清潔感とか)器にだって気配りが出来ていなければ美味しいお鮨は食べられませんよね。安さだけを売っているお鮨やさんで、雰囲気もネタも最高なお店ってあるんでしょうか?

いつも、保険診療ばかりを行っていて、銀歯やプラスチックの歯を入れている医院や医師は、今日だけセラミックとかは出来ないんです!(これを読んでいる歯科医の先生にも怒られると思いますが、実際に、そうですよ。毎日、保険の銀歯・プラスチックをいれている場合、型取りの材料から、方法、手術に使う糸や種類、セラミック対する配慮とか・・)出来ないと言いませんが、無理な事が多いのです。

もっと、怒られる思いますが、患者さんは、インプラントや審美治療を高額な費用を支払って受けるのであれば、それなりの医院や医師を探したり、ご自身で見極める事も必要では無いでしょうか。(患者さんからとってみれば、誰が上手で誰が経験が少ないのか判らないと言いますが、それは、患者さんご自身が、見極める目や姿勢が少ないとも言えます)

冷静に聞いて欲しいのですが、今の日本の歯科医療は、患者さんからの貴重な治療経験を通して、多くの歯科医が技術を学んだり得たりしています。ということは、場合によっては、‘その治療でのはじめての患者’つまり、初めて経験する治療や手技は日常茶飯事とも言えます。
ですから、医院の設備・医師の技量・自分が受ける治療の経験度合いをもっと慎重に見極めてください。

PS この写真は、糸きり前後の3本の歯の周りの骨が大きく溶けてしまい、抜歯後にブロック骨の移植を行い、骨量を回復した治療です。 骨は、下あごから、小指の先くらいの大きさの骨を採取して行いました。でもって、皆さんが想像している以上に、痛みも腫れもありませんでした。患者さんに神様(僕、宗教家ではありませんが、上手く行ったときは、患者さんの普段の行いに、きっと神様が手助けしている)が助けてくれたのだと思っています。

あっついですね。

2010-08-12 09:07:51 | Weblog
あっつい!ですね。 とにかく今年の夏は暑い。
じつは、私の診療室の隣。隣のビルの25階にフィットネス&サウナがあって・・
今日も、お昼休みに、サウナに入って、汗を出して、水風呂で体を引き締めてきましたぁ。
たまに、K1の人やスキーのMさんもいたりして・・
いま、スタバで買った、マンゴパッションティフラペチーノ飲みながらブログ書いてます。

そう! 西麻布のサウナは、もっと面白いんですよ。 ちょっと怖い人(反社会勢力関係の人。体に絵が描いてある人です)もいるのですが、すごく、僕らには丁寧なんです。ジャニーズ・TOKIOのMさん(サウナの中でも凄くカッコ良い!)や俳優のWさん(よく、台本よんでます)Tさんとかも、サウナ友達です。
怖い・その筋の人は、サウナの中で、ipod音楽聴いていたり、DSゲームしてるんです。

さて、写真の患者さんは、前歯の凸凹を治して欲しいとの事で、来院されました。実際に矯正でワイヤーを付けて動かした期間は6ヶ月程度でした。3ヶ月は固定して、その後、透明のクリアライナー(マウスピースタイプ)にしました。
もう、終わって3年経つのですが、写真と比べると、ほぼ完璧ですよね。それと、右上の前歯はセラミックなんですよ。周囲の自分の歯と比べても、どれがセラミックか判らないでしょ。 

矯正治療は、長く期間が掛かると思われがちですが、今では形状記憶ワイヤーや透明の装置とか、いろいろ新しい治療方法ができて、短期間でも上手く治せるようになって来ています。

歯並びでお悩みやお困りの人は、ぜひご相談ください。