最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

歯科医の未来

2009-03-07 16:39:32 | Weblog
先週・一人の歯科医師が当院に見学に来ました。私の医院は、講演や手術見学の研修を行っているので、多くの先生が手術や治療の見学にお見えになります。(患者さんのプライバシーはお守りしています)

彼は、シックなスーツにネクタイが似合う好青年でした。話を伺うと、現在・某大学の臨床研修生で、4月から都内の大学のインプラント科に配属になるの事でした。しかし、将来を見据えて、ちょっと迷っているようでも・・・。
私は26年前を思い出しながら(保母先生に怒られた事や、母校の補綴科の先生を思いだしながら)、『歯科医の人生は焦る事は無い。根の治療や詰め物、噛み合わせ、歯周治療・・を一つ一つ重ねていく事が、結果、良い歯科医になる』と、チョッと説教じみた(説教です)お話をさせて頂きました。
今の若い歯科医の中には、根の治療や抜歯が満足に出来ないのに、インプラントや審美治療に憧れ、一部には、そのような風潮にもあるので・・・・。

その彼から写真にあるような素晴しいお手紙を頂きました。私の思いや心配は、彼には全く必要の無い事が、お手紙の文脈から感じ取れました。久々に、本当のお手紙(お礼状)を拝読させて頂き、私の未熟さ(自分にはこのような手紙が書けない事)や彼の育った環境や周囲の人たちの素晴しさに、改めて感動しました!

じつは、彼は、高校中退なのです。その後、若くして起業(会社を立ち上げ)した後、歯学部に入学し、昨年、歯科医師になったのです。
おそらく、起業し、社会で、さまざまな経験や勉強を積んだのでしょう。医師としてよりも人としての品格や資質に満ち溢れた彼は、きっと素晴しい歯科医になると思います。

その時に、私も彼に恥ずかしくないような老医師になっていたいものです。

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