最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

審美矯正の10年後

2010-02-15 17:32:45 | Weblog

9年前・・2001年の2月。一人の可愛らしい女性が来院されました。
お話を聞くと、10月に軽井沢で結婚式を挙げるとの事、それまで、前歯を綺麗にして欲しいとのことでした。
拝見すると、歯牙変色症(子供の頃の抗生剤や病気の為に、歯のエナメル質が変色する病気)で、特に、黒褐色に変色し、歯並びも凸凹して、さらに、セラミックで治している部位も形も悪く・・・。
患者さんには、まず、治療には歯並びを優先する事の大切さを説明しました。なぜって、この状況で、セラミックだけで治しても、形が調和しないのです。
ですので、第一に矯正! つぎにセラミックの治療なんですが、歯肉の整形も行う必要を理解して頂きました。この歯肉の整形は大切で、将来、歯肉が痩せる事を防いだり、境目の金属が見えることも防ぐことにもつながるのです。
その後に、ホワイトニングを行い、最後に、セラミックの形態と色調を合わせました。

矯正に約3~4ヶ月。矯正の保定(後戻りを防ぐ)中に、歯肉の整形とセラミックの仮歯を作りました。8月の終わりから、ホワイトニングも始めて、全体の色調のバランスをとりました。

ご覧の写真は、治療後、9年後の状況です。上の前歯は、ほぼ完璧で歯肉の形態も変化も診られず、自然な健康な状況に見えます。
(下の前歯は、矯正は行わず、ホワイトニングだけでしたので、若干の色の後戻りが見られますが・・)

来院に1時間以上も掛かるのですが、今でも、一年に一度は定期検査におみえになります。
先日、患者さんも喜んでおられ、9年経っても「本当にありがとうござした」て、改めてお礼を言われ、「こちらこそ、患者さんに、そう言ってもらえて、ありがとうごます」と、心が洗われたような気持ちになりました。
来年で10年・・・いつまでも長持ちするように頑張りましょう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿