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「さいでっか見聞録」

2007-06-07 | エッセイ
児童文学作家・富安陽子さんのエッセイ。エッセイが出るというのは、有名だったり、人気があるということなので、嬉しい☆雑誌「月刊クーヨン」に連載した原稿に、書き下ろしを加えています。

富安 陽子 / 偕成社(2007/04)
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関西出身の作家ならではの文章で、笑わせてくれる作品。富安さんを知らない人でも楽しめる内容になっています。児童文学を書いていると言うと「心のきれいな人」と思われたりするそうですが、この本を読むとそういうイメージが変わると思いますよ。

作家のお仕事のことから、家事や育児のこと、子どもの頃のことなど様々な話がありますが、一番面白いのは2人の息子さんの話!上の息子さんはもの忘れの達人だそうで、低学年の頃には担任の先生の名前をなかなか覚えず、自分の誕生日はつい最近(中学か高校生?)まで覚えていなかったり(富安さん自身ももの忘れが激しく、自分の講演会の日時を忘れたりしているのですが・・・)。

下の息子さんは「宿題、いまむかし」という話に出てくるのですが、仕事中や家事の途中にいつも教科書(宮沢賢治の「やまなし」など)を読むので、「うるさい! クラムボン! 笑うな!」とどなりたくなったそう(笑)。また、中学での国語のテストではありえないような間違いをして、国語が得意な富安さんはイライラしていたり。普通のお母さんの一面が表れていて、親近感が沸きました~。



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