学生時代コーラス部に入っていたのですが、その中でも男性合唱曲のこの曲が
好きでした。 中原中也の世界観も掘り下げ結構ハマりましたね。
まあ根が文系じゃないので薄っぺら~い世界観ですが(笑)
当時男性合唱団と言えば、関西なら関学のグリークラブ、東京なら慶應義塾
ワグネルソサィエティがエリートでしたでしょうか。
渉外って役職上、多くの他校の演奏会を関東まで聴きに遥々行っていましたよ。
自分の時間を犠牲にまでしてそこまで趣味であるコーラスに青春をささげるのか?
疑問でいっぱいの暗い(全く普通の青春は謳歌していない)学生時代でした。
これを聴くと懐かしい当時の楽しくも苦しく、これで良いのかといろいろ
自己問答した思い出が過ぎります。
自分の場合は全ての思い出には痛みが伴わないと楽しめてない感じですが(笑)
下のはイントロだけですが・・・
明治時代のある意味『PUNKな詩人』? 中原中也さんの詩は素敵ですね
汚れっちまった悲しみに - 多田武彦 - 男声合唱組曲 中原中也の詩 から
汚れっちまった悲しみに
中原中也 『山羊の歌』より
汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる
汚れっちまった悲しみは
たとえば狐の革裘かわごろも *1
汚れっちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる
汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
懈怠けだい *2のうちに死を夢ゆめむ *3
汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気おじけづき
汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる……
*1 革裘かわごろも:皮衣。毛皮で作った防寒用の衣。
*2 懈怠けだい:なまけ、おこたること。怠慢。
*3 夢ゆめむ 「夢見る」に同じ。

『明治のPUNK な詩人』中原中也
イケメン・・・