非常ーに遅くなりましたが、ロードカナロアの思い出を19戦の
レースとその写真等で振り返ってみたいと思います。
それもこれも2つまでは記事を書けていたものの最後の1回が
書けずに遅くなったのでした。
3回シリーズとなります

当歳時のカナロアくん。 セレクトセールで売れなくって
主取りとなり、クラブで募集される事になりました。

一番最初に更新されたクラブ写真。 1歳秋(10月か11月頃)
10月測定の馬体重493kg、体高158cm、胸囲177cm、
管囲20.0cm。
2歳3月ごろには早期デビューを目指して、いったんはGW前後には
栗東トレセンへ向かうかも・・・・という予定が出ていましたが
その後すぐに骨瘤が出てしまい予定は白紙に。。。

ロードカナロア ’10年2歳夏頃
(この写真はお気に入りで、トモのヨロの部分の凄さが
もう既に見て取れると思います)
3・4月当初の見立てではやはり早期デビューを目指していたものの、
思ったより酷い骨瘤で入厩が9月末までずれ込みます。
聞くところによると入厩直前まで、残口があったそうです。

’10年9月22日(水)に栗東・安田隆行厩舎へ入厩しました。
ただ9月22日に入厩したにも関わらず、一度坂路へ入ったらスクミ
の症状が出たりして、常にこの頃は体力が途上って言われていました。
ほとんどのロード馬の入厩当初はそんなもんでしたが・・・・
写真でもお顔が真っ黒で夏バテ気味に見えますねぇ
で、なんとゲート合格をしたのが10月29日。
一発合格ではありましたが、1ヶ月強もかかっております。
これって調べたことはないですが、愛馬最長記録かも?
早い子では初入厩後6日とか7日ってのもありましたからね。
この間もスクミがちなので、プール調教を取り入れながらの調整。
その後もレースを使うたびに酷いソエに悩まされたりしたので、
レースの後は必ずプールでしばらく体をほぐすのが途中から
カナロアの日課となりました
本格調教が始まって、決してすぐに天才ぶりを発揮したのでは
なく、調教でも同期のロードエルドールに遅れたり、手前の変え
方が悪かったり、息づかいが荒いと言われたり・・・・
ゲート合格からさらに1ヶ月強もデビューまで時間を要しました。
2010.12.05 小倉 4R 2歳新馬(混) 芝1200m 良 16頭 1着
55古川吉 1.08.4 1.0 ( 1・1・1) 34.9 486kg 初出走

小倉芝1200m 新馬戦1着

古川騎手
スピードの違いで逃げで6馬身差の圧勝。
2011.01.05 中山 9R ジュニアC(OP)(混) 芝1600m 良 13頭 2着
56 蛯 名 1.35.1 0.1 (4・1・1・1) 34.7 480kg-6kg

途中から引っかかりまくり暴走するという、カナロアとしては
”前代未聞” のレース内容となったジュニアC。
騎手はもちろんエビちゃん。 勝ち馬はデルマドゥルガー
(リンカーン産の牝馬)
牝馬にちょい弱い(笑)カナロアくんはこの頃から健在?
2011.01.29 京都 7R 3歳500万下(混) 芝1400m 良 14頭 2着
56 福 永 1.22.1 0.1 ( 1・1・1) 34.1 482kg+2kg

京都芝1400m 3歳500万下 2着 福永騎手
やはり逃げて最後つかまっての2着 勝ち馬はラトルスネーク
ここで騎手に控える競馬を覚えさせるには距離短縮がいいと
アドバイスを受けることとなります。
このレースの後は酷いソエに悩まされることになり、GWにて
しばしの休養となります。
幻のダート出走:
4月10日(日)阪神・3歳500万下・ダート1200mに内田博幸騎手
こういう予定が最初ありましたが、除外を喰らいました。
ソエを考慮してのダート戦だったのかもしれませんが、もしこれに
出走していてぶっちぎっていたりしたら・・・・砂のカナロアくん
が誕生していたのかも???
2011.04.16 小倉 10R ドラセナ賞(3歳500万下)(混) 芝1200m 良
16頭 1着 56北村友 1.08.3 0.6 ( 1・1・1) 34.1 480kg-2kg

小倉芝1200m 500万下 ドラセナ賞優勝

北村友一騎手
1200mに戻り、今回も前回同様逃げる競馬で危なげなく2勝目。
このレースの前頃からカレンチャンとの併せ馬が見れるようになりました。
2011.05.14 京都 10R 葵S(OP)(混) 芝1200m 良 14頭 1着
56北村友 1.09.3 0.2 ( 2・2・2) 34.4 486kg+6kg

’11年5月 京都芝1200m 葵S(OP) 優勝
今回は逃げずに2番手で控える競馬。
ここで勝ちはしたものの直前の伸びに不安を感じた調教師は
夏を放牧に当てることを決意します。
酷いソエにも悩まされており、私もゴール直前のバラバラのフォーム
になにやら不安を感じ、ドキっと胸騒ぎしたものです

’11年7月 ケイアイFにて
やはりソエが酷く、それが最後のぎこちない走りに繋がっているとの
診断でここでリセットすることとなりました。
3歳にしては異例?ぐらいの長期休養(約4ヶ月)に入ります

’11年9月 栗東トレセン
見違えるぐらいかーなり立派な馬体になって戻ってきました!

それでも慎重にレースまでの間隔を十分にとってレースに挑むという
スタンスは今後も引退までずーっと続きました。
最初の頃の体質の弱さからの配慮が、後のタフで故障しない体&
最大限のリスク軽減に繋がったのかぁと今更ながら思います。
2011.11.06 京都 10R 京洛S(OP)(混) 芝1200m 稍重 16頭 1着
55福 永 1.08.0 0.2 ( 6・6・7) 32.7 496kg+10kg

’11年11月 京洛S 優勝

初めての古馬との対戦も問題にしませんでした。
牧場で特訓を受けた成果か? 完璧に控える競馬ができるように
なって帰ってきました
2011.11.26 京都 11R 京阪杯(GⅢ)(国際) 芝1200m 良 15頭 1着
55福 永 1.08.1 0.2 ( 2・4・3) 33.3 498kg+2kg

’12年12月 京阪杯(GⅢ) 優勝

初めての重賞制覇! 私自身も初めての重賞勝ちとなりました。
2012.01.28 京都 11R シルクロードS(GⅢ)(国際) 芝1200m 良
16頭 1着 57福 永 1.08.3 0.4 ( 8・9・9) 33.6 500kg+2kg

’12年1月 シルクロードS(GⅢ) 優勝

重賞連勝

このレースを見たときに、私は初めて、あ・・・この馬は将来
ひょっとしたらGⅠ勝てるのかも? って予感がしました

それぐらいインパクトが強かったレースでした。
この頃から冬は得意だったんですねー
こうして写真を並べて見るとデビュー当初から、3歳夏を経ての
馬体の成長振りが半端ないですね。 あれだけ体質が弱かったのが
この後ウソのように丈夫になっていき、さらにGⅠ連戦を経て
心身共にたくましくなっていきます
4ヶ月の休みを挟んで怒涛の5連勝で、次はGⅠを目指します
楽しみマックス

のはずが、この頃から私の心配やいろんな
不安や重圧感で、逆にレース前を迎えるのが辛くなっていったりも
しました。 楽しむのが下手だなぁとつくぐく思います
続く・・・・・・