Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

マイルCSの展望-その3

2015-11-18 04:29:40 | G1
オッズバランス編。
上位人気が予想される馬を中心に寸評。

主要ステップの富士S組から。

2着サトノアラジン
デビュー当初の期待値からいえば、出世が遅れたのは否めないが、気性面の配慮もあってから、
1600m~1800mに絞って使うようになって、徐々に進化してきた。
まだ重賞は勝っていないが、この2戦は重賞連続2着
前々走はエイシンヒカリに巧みに逃げられ、前走はダノンプラチナが強かった部分と嵌り形になったので、
2着でも勝ちに等しいくらいの価値はある。
特に鞍上にルメールを固定できたのは、好走できるようになった大きな要因だろう。
まだ、本物のG1級かと言えば、そこまでのモノは感じないが、なにしろマイル路線のレベルが低く、
今回のメンバーにしても、G1勝ち馬や2着馬は何頭かいるが、能力的にG1級と言えるほどの馬は不在のようなもの。
G1レースでもレベル的にはG2程度
この馬で十分通用して良いだろう。

3着ロゴタイプ
巧みに立ち回ったが、決め手のある2頭に屈したが、中山限定馬になりかけていたことを考えると、
勢いのあった3歳春に近づく復調気配にあるのかもしれない。
それとデムーロ効果も大きいのかもしれない。
ただ、やはり中山巧者は付きまとうのと、今回はデムーロは乗らない?
人気次第の部分もあるが、基本は軽視で良いだろう。

8着カレンブラックヒル
前走は休み明けと考えれば参考外で良いだろう。
今年は2月に小倉大賞典を勝ち、まだそこそこの力のある所は示した。
安田記念にしても意味不明の後方の位置取りが致命的だったし、立ち回り一つで善戦は見込めるタイプ。
人気は全くないだろうし、連下としては抑えておいても良いだろう。

15着クラリティスカイ
こちらも休み明け
着順自体は気にすることはないかもしれない。
恐らく、本気に仕上げていなかった可能性は十分にある。
そうだとして、3歳マイル王者が無様なレースを前提で出走することはどうかと思うが...
一応、3歳マイル王者
破ったアルビアーノやヤマカツエースが古馬相手に重賞を勝っているから、
あながち3歳馬のレベルが低いとは言えないが、NHKマイルC自体が凡戦だったことに変わりなく、
そういう意味で、そこで恵まれて勝ったこの馬の評価は微妙な点は確か。
皐月賞2,3着馬が菊花賞で2着、1着
皐月賞5着は価値が高まっている部分はあるから、あとは変わり身がどの程度か?
人気がどの程度になるか?
前走大敗後だから人気になることはないとは思うが...
扱いが難しい馬である。

スワンS組。

1着アルビアーノ
これまでの逃げ、先行とは一変の差しの競馬で、見事に末脚を発揮して勝利
ただ、高速馬場の京都を考えれば、タイムは重賞としては標準かそれ以下。
タイム的には特別に価値はないし、あまりにも嵌った感じもある。
ここまで見事だと、1400mがベストという印象も強く感じなくもない。
また、相手関係の問題もあるが、京成杯AHは凡走後の休み明けなのに1番人気。
そこで7着後の前走も2番人気。
妙に人気になるタイプ
今回は前走勝利後なので、当然人気の一角だろう。
まだ疑う余地も多々あるタイプと思う事を考えると、オッズバランスは悪い

2着フィエロ
アルビアーノの激走に屈したが、叩き台としては上々
昨年も休養を挟んでスワンS(3着)をステップにマイルCSに出走して価値に等しい内容の僅差2着。
順調な叩き台であった。
昨年と比較して、相手関係は同程度だろう。
あとはこの馬自身の出来次第だろう。
順当ならば好戦必至だろう。

5着ダイワマッジョーレ
一昨年は2着
ただ、その後はもう一つ
スタートに難も有ったりするし、年齢的にもピークは過ぎているような状況だろう。
強敵は少ないから、恵まれればチャンスがないとも言えないが、基本的には軽視で良いだろう。

その他

モーリス
安田記念を勝ちG1獲得
一応、マイルの現役チャンピオンランキング1位の立場になった。
ただ、決定的に他馬より強い訳ではないはず。
まして、今回は順調さを欠いて、ステップレースを使えずに、安田記念からのぶっつけに
そもそも秋は毎日王冠から天皇賞・秋が狙いだったようだから、マイルCSは予定外の行動の意味もある。
順調度を欠いての今回。
一応の態勢は整えて来るだろうが、出走すれば人気にはなるはずで、オッズバランスは悪く、軽視で良いだろう。

イスラボニータ
久々のマイルになるが、2000mから長くなるよりは短くなる方が適正は高いだろうし、
それを考慮してのJCではなくマイルCS参戦だろう。
そして何より、中距離路線も手薄だが、マイル路線はそれ以上に手薄
天皇賞・秋3着の実力を発揮すれば、ここではあっさりも十分に有り得る力関係だろう。

ヴァンセンヌ
2000mの馬とは到底思えず、天皇賞・秋は惨敗は仕方がないところ。
ただ、あまりにも負けすぎだし、毎日王冠も物足りなかっただけに、馬の状態に不安は残る結果。
何処を目標にしていたのか不明だが、元々、マイルCSを目標でのこの2戦ならば、巻き返しはあるだろうが、
この2戦はあまりにも距離だけでは片づけられない負けぶりにも感じる。
人気暴落なだけにその辺で抑えても良いかな程度だろう。

トーセンスターダム
3歳時のクラシックは冴えない結果に終わったが、皐月賞、ダービーは順調度を欠いていた部分がある。
菊花賞長距離のしかも高速タイムでの決着。
条件が合わなかった部分がある。
そのあと、朝日CCは快勝
明け4歳の今年は春シーズンは豪州のG1で2着と善戦した。
宝塚記念は海外遠征帰り直後だし、いろんな意味で特殊なレースなので参考外にしても良い意味はある。
一応、敗戦にはそれなりの理由がある。
天皇賞・秋は除外になってしまったが、カシオペアSは辛勝ながらも勝ち切ったので、今回は辛うじて賞金加算で出走可能に。
今回は運がある。
また、このレースの事を考えれば、前走、東京に行かずに京都でレースしたことは消耗度を考えればプラス。
マイルは初めてだが、軽快さはあるし、ベストでなくてもこなせる距離だろう。
何しろ、強敵は少なく普通に通用して良いと思う。
ただ、鞍上は幸四郎に乗り替り?
この鞍上弱化は痛すぎるだろう!!

レッツゴードンキ
オークス以降のレースぶりがあまりにもひどく桜花賞は勝ったが、G1の価値のないレベルの内容だから、
普通に考えたら、ここでは厳しいだろう。

レッドリヴェール
昨年、ダービーを使ってケチがついた格好。
2歳女王としてみれば、不振が続いているが、それでも立て直しては来ている
ただ、牡馬相手では厳しい面はあるだろう。

ダノンシャーク
昨年の覇者
今年の3戦はG1馬としては冴えない内容だが、順調さを欠いていた部分も。
また、安定身がないのもこの馬の特徴でもあるから、前走がどうこうは関係ない意味も。
注意は必要。
ただ、年を重ねて7歳
厳しくなってきている面もある。