年果つ
2016-12-14 | 日記
高齢者が運転するクルマの事故が絶えません。
ブレーキとアクセルを踏み間違えた・・・意識や感覚の鈍化、低下は自覚しにくい。
自覚するしかないのだが、わたしも含め素直に年寄りであることを認めたがらない人は多い。
現役の頃、運転手が80代半ばと思しき個人タクシーに乗り合わせました。
千葉から東京まで、深夜の湾岸道路を130キロでぶっ飛ばす。
黒い服に痩せた体型・・・死神が運転するクルマに乗った気分の30分でした。
クルマで高齢者の送迎ボランティアをしている人。
年齢が何と97歳・・・の人を載せているわけではなく、運転しているご当人が。
超高齢化社会はすでに現実なのです。
年齢で一括りにできないところが難しいところ。
個々人の運転能力の再審査など行うにしても、そのためのコストは安くない。
これは運転に限った話ではなく、この社会を量から質へと変える話だからなおさらです。
年の瀬というにはまだ少し間がありますが、日一日と年が果てて行く。
年果つ(としはつ)が変化して、「師走」になったとも聞きます。
なるほど、うなずいて窓の外を見れば、親水公園の桜はすっかり丸裸に。
年は果ててもまた新しい年が来ます。
葉は枯れても春になればまた芽吹きます。
繰り返す時の流れに、はて、果てがあるのか果てがないのか・・・。