開戦から75年経ちました。
今年は、12月下旬に真珠湾で日米首脳会談が行われます。
そのせいか例年になくメディアで取り上げられることが多いような気がします。
歴史は連続していて、本来、区切ることができません。
昔の出来事を経験していなくても、過去の「記憶」として未来へつながってゆくものです。
どんな人でも歴史の流れの外では生きていけません。
幕末から先の大戦まで70年余り、日本は戦争に明け暮れていました。
欧米列強に肩を並べるために、国策として植民地主義、富国強兵の道を突っ走ったのです。
そして主要貿易相手だった中国を侵略、続いて米国に宣戦布告するに至りました。
資源のない日本では、富国(貿易による経済成長)と強兵(軍備増強)は並び立ちません。
だから、戦後は軍備強化を捨て、経済成長一本の政策をとってきました。
その結果の経済大国であり、70年余り続く平和国家だったのです。
今の政治は、かつて失敗した富国強兵策を強引に推し進めているように思えます。
二兎を追うものは・・・で、成功は不可能。
戦争する国を目指すよりも、したたかな外交で生き抜くほうに活路が見いだせるのでは?