ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

人のため、世の中のためが自分のために

2016-01-16 | 日記

 

先日の成人の日、各地の成人式でさまざまなスピーチが行われたと思います。

半世紀ほど前、わたしも聞いたはずですが、誰がどんな話をしたか全く覚えていません。

が、こんな話をしてくれた大人がいたらよかったな、と思うYoutubeビデオがありました。

 

渋谷区の成人式、脳科学者の茂木健一郎氏のスピーチです。

音声だけの8分ほどのスピーチですが、よろしかったら聞いてみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=VJ0g_uQEw98

 

茂木さんと言えば「クオリア」研究で売り出した研究者でした。

たまたまわたしも脳科学、認知科学といったことに興味があった頃なので注目。

図書館で本を借りて読んだこともありました。

 

クオリアを一言でいうと、リンゴを赤く感じる時の「感じ」です。

意識、感覚の面から、哲学者、科学者が研究していますが、もちろん実態は掴めていません。

「コウモリであるとはどのようなことか」という哲学者の著作もあります。

 

別にクオリアの話を書くつもりではなく、茂木さんのスピーチ。

自分のためだけでなく、人のため、世の中のためを考えることでエネルギーが生まれてくる。

それと、どんな能力があるかの違いあっても、一人一人のポテンシャルは同じ。

その2点がポイントということでしょうか。

 

それを聞いて考えたことは、おのれの欲せざるところは人に施すことなかれ、の言葉。

孔子の言葉ですが、これには昔から違和感を抱いています。

この言葉には、自分と人は同じ感覚を持っているという前提があります。

 

そうじゃないんじゃないの、というのが違和感のおおもと。

むしろ、他人の欲せざるところを人にすることなかれ、のほうがスッキリするのではないか、と。

もちろん、コウモリの気持ちがわからないように、他人の気持ちもわかるとは限りません。

 

でも、自分がこう思うからといって、それをもとに他人を推し量ってはいけない。

一度、自分を捨てて、あるいは自分から抜け出てみることが大事なのではないか。

意味合いが違うかもしれませんが、ヘーゲルの「世界精神」という言葉を思い出しました。

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