日曜日の新聞には読書欄があり、これを読むのも楽しみの一つです。
書評を読んだだけで、うん、わかった、これは読まなくていい本だ、ということがわかります。
もっとも、タイトルだけでうんざりしたり、こんなもの読むものか、となる本もありますけどね。
昨日は、何冊か読みたい本があったので、その中の2つほどについて。
1冊目は「植物は<知性をもっている」。副題に、20の感覚で思考する生命システム。
知性を持っているのは人間だけじゃないぞ、そのタイトルが挑戦的です。
子どもの頃、大地に根を生やして生きる樹々の姿に憧れました。
エライなあ、植物は・・・動かずにいて何百年も生きられるなんて。
無精な子どもで、単に、動かないで生きていけることが羨ましかっただけなのですけど。
その植物がなければ人は生きていられない、と知ったのは小学生?、中学生?
そう、光合成というやつです。
大気中の二酸化炭素から炭水化物を合成し、その過程で酸素を作り出します。
その酸素を吸って人は生きています。
すなわち、植物はヒトがいなくても生きていけますが、ヒトは植物がないと生きていけない。
いわばイノチの恩人ですが、その植物には、五感どころか20もの感覚があるのだそうです。
植物に声をかけたり音楽を聞かせたりすると、よく育つという話は聞いたことがあります。
書評は、感覚の中身には言及していませんが、なかなか興味があるところです。
人間の言う意味での知性とは違っているのだと思いますが、それにしても感覚が20とはね。
ヒトは生態系の頂点なんて威張っていますが、ほんとにそうなのでしょうか。
生物としての本来の機能を失い、生態系の末端でかろうじて生きているのかもしれません。
ぜひいつか読んでみたいと思います。
もう1冊は「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」。
こちらはもっとズバリ、人類こそ生態系への最大侵入者である。
生物の大絶滅は過去に5回あった。6度目を引き起こそうとしているのがわれら人間。