月を読む
夕方6時ころに帰宅、暮れなずんだ東の空にスーパームーンが浮かんでいました。
地表に近いせいでまだ赤っぽい色。雲がかかっていてうすぼんやりとしています。
大きさはいつもの満月より大きい・・・かどうかは定かではありません。
肉眼では少し欠け始めているようにも見えました。
このところ眼が少し疲れ気味なのでそのせいかもしれません。
念のためカメラで撮ってみたら真ん丸、やはりわたしの眼のせいでいびつに見えたようです。
月の女神といえばアルテミス(ディアナ、英語読みダイアナ)です。
ギリシャ神話の3大女神のうちのひとり?で、もう2神はアテナ、ヘスティア。
3Dプリンタにアルテミス像のデータが無いか探してみましたが、どうやら無さそうでした。
日神、月神の神話はどこの地域にもあるようです。
ギリシャ神話での日神はアポロンで男神、月神がアルテミス女神で双子とされています。
古代中国の伝説でも、盤古という神が死んで左目が太陽に、右目が月になったとされます。
古事記神話も同型で、イザナギの左目からアマテラス、右目からツクヨミ(月読)が誕生。
ご存知のアマテラスは女神ですが、ツクヨミの性別は不詳です。どちらなのでしょう?
同時に鼻から生まれたスサノオは男神、神話の作者?は決めかねたのかもしれません。
光陰矢の如し。光が太陽で、陰が月のことです。あるいは昼と夜。
どちらが欠けても時は流れません。
その割に、記紀神話でのツクヨミの存在感がまったくないのはどうしてなのでしょう?
昔は、月の満ち欠けで暦を決めていました。
ツクヨミの、読みというのは数えることですから、月齢を数える職能を持つ神様だったのかも。
そのためには天文学的な知識が必要だったでしょう。
数千年前の月も、人の眼には今見る月と同じ月に見えたのでしょうか。
それでも、その月に人間が降り立つことなんて、誰一人として想像できたとは思えません。もちろん神様にも。
スーパームーンを眺めながらそんなことを想ったひと時なのでした。