前回につづいて村岡知事宛の手紙を掲載します。
広島県の木原 省治 さんの3月に出された手紙です。
仄聞するところによれば、山口県庁内で回覧されているということです。
多くのみなさんの知事あての手紙をお待ちしています。
出所 木原さんのブログ「省ちゃんの前向き語り」より
http://gomenda4918.blog.fc2.com/blog-entry-162.html
拝啓 山口県知事 村岡嗣政様
村岡知事におかれましては、県民生活の健康、生命と財産を守るためご尽力されておられることに対し、心からの敬意を表します。全国の知事の中で、二番目に若いということで、意欲満々だと思います。
私は広島県内に住むものですが、中国電力が山口県上関町に建設を計画している、上関原発の建設を止めるために活動している者です。
山口県とされましては、中国電力から申請されている上関原発建設計画地の埋立て免許の延長申請について、来月には結論を出されるものと思います。
振り返れば、昨年3月4日に開かれた山口県議会において、代表質問に答える形で、当時の山本繁太郎知事は、「国のエネルギー政策において、上関原発の位置付けが明確でない」などという理由を持って、同免許の延長についての判断を1年間先送りすることを明らかにされました。
現在、ボールは中国電力に投げられている状況にあります。
昨年のこの時期から今日までの間、政府においては「エネルギー基本計画」について議論がなされ、先日その政府案が決まりました。閣議決定を経て、正式に決定されようとしています。「エネルギー基本計画」の内容については、賛否両論があるところですが、その中において新設原発については触れていません。また安倍晋三首相も、年頭会見や国会の場などにおいて「現時点において、新設原発については、あり得ない」と明言しています。
私は、この「エネルギー基本計画」の決定を持って、国のエネルギー政策における上関原発の位置付けが、明確に否定されたと理解しています。すなわちノーです。
村岡知事におかれましても、先日「建設予定地の土地利用計画が不透明なら延長は認められない」とも発言されました。
そういう状況の中で、上関原発建設予定地の埋立て免許の延長許可は、まったくあり得ないものと考えます。
村岡知事さんにおかれましては、32年間におよび上関町民に亀裂と分断を与えてきた状況を一日も早く解消する方向に向かわせるために、上関原発建設計画地における、中国電力からの公有水面埋立ての免許の延長申請を認めず、失効させられることを、心からお願いする次第です。
健康に留意されまして、ますますご活躍されることを願っております。
敬具