アニメ「未来少年コナン」をNHKの日曜深夜に見ています。
40年以上前の作品、演出は当時35歳の宮崎駿さん。
「西暦2008年7月、人類は絶滅の時に直面していた。
核兵器を遥かに超える超磁力兵器が、世界の半分を一瞬にして消滅してしまったのだ」
伊武雅刀さんの重いナレーションから毎回始まるこの作品。
残り3話ですから、今からテレビで見ても判らないので、YouTubeで見たほうがいいでしょう。
検索すると公式版が無料で見られます。
作画は全て手書きです。複雑な動きも手書きです。
パソコンで作画して動きをつけていく今とは違います。
35ミリネガフイルムで撮られた作品であったため画もきれい。今でも充分に見られます。
その当時、TVアニメは16ミリフィルムで撮られるのが当たり前だった。
「実写と違ってアニメなんだから16ミリで充分だろう」
「手塚治虫さんが16ミリ使っているのに、なんであなたが35ミリを使うの」とか言われたらしい。
ヤマトやガンダム等は16ミリで撮られているから、今見ると画像が荒い。
手塚さんのアニメーション制作に抵抗していた高畑勲さんや宮崎駿さん達は35ミリネガフイルム撮影を選んでいる。
アルプスの少女ハイジ、母をたずねて三千里、赤毛のアンも35ミリ判だ。
テレビ局には16ミリフイルムに変換して納品。それをテレビ局はビデオに変換して放送していた。
だから35ミリ判よりも画質はおもいっきり悪くなる。
当時、30型のTVなど無いし高画質時代でもなかったのでこれでよかったのだ。
今回TVで放送している作品は35ミリ判のフイルム傷等を修正して、ハイビジョンへ変換しているので
主人公のコナンやラナの顔色に赤みが入って人間らしくなった。
私がレーザーディスクで見ていた頃は顔色は黄色かったな。
YouTubeで無料で見られる公式版は黄色い顔です。画面比率は昔の4:3で見ることができます。
NHKが初めて作ったTVアニメですからね、、、
「マンガばかり見ないで、NHKを見ろ」
「父さん、これNHKだよ」
って会話があったそうです。
あれから40年。そのNHKが総合やEテレでいっぱいアニメを放送するようになってしまった。
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