nojinoji鍼灸治療院

治療院のブログと言うより
フイルム&デジタルカメラの写真日記ですね。

また 君たちはどう生きるか

2023-09-13 00:00:00 | うろうろ日記
(沈堕発電所跡・大分県豊後大野市)


見るのは今回で3回目だ。
サクラマチ熊本の東宝シネマズではなく、久しぶりに大江のユナイテッドシネマへ行った。「千と千尋の神隠し」と「風立ちぬ」も3回見ている。
あ、「もののけ姫」は4回見ている。


「風立ちぬ」から10年経っている。
その10年間にベテランスタッフ女性3人が亡くなった。

40年前から宮﨑駿作品にいつも参加して主にヒロインを作画していた篠原征子さん。
ラピュタでは、シータが飛行船の台所で食材を切り鍋に入れる場面がある。慣れた手付きでカレーを作ってもう動きは主婦のようだった。

鳥と植物が大好きな二木真紀子さん。ラピュタに出てくるハトの群れや、もののけ姫では「シシ神」の足下で植物が一斉に芽吹き花咲き枯れてしまう難しい場面を担当していました。

そしてスタジオジブリの色彩設定を全て任されていたのが保田道世さんだった。

今まで宮﨑駿監督が全カットに目を通し作画修正していたが、今回は作画修正するカットがかなり減った。「君たちはどう生きるか」では作画修正は本田雄さんに任された。
(本田さんの話では、物語中盤で釣り上げた魚を包丁でさばく場面で、内臓がばっと溢れ出す場面は迫力を出すために宮﨑さんが修正しているとの事)
気になったのは、主人公の眞人を義理の母が怒鳴る場面の作画だ。
今までの宮﨑監督作品には見られない硬い女性の表情だった。
篠原征子さんが描き宮﨑さんが修正したらもうちょっとソフトになっていたと思う。

アオサギや池のコイ、いっぱい湧いてくるカエルなどは二木真紀子さんが描いていたはず。特にアオサギの動きは二木さんで見たかった。

本田雄さんの作画は上手いけれど、動かし方が今までの宮﨑作品とは違うのでやはり目につく。
今まで40年に渡って、宮﨑駿監督の作画チェックがもの凄かった事が改めて分かった。

「ポニョ」では船の電飾がモールス信号を受けて点滅する色彩の見事さがあったし、
チキンラーメンの麺と油の色、なるととタマゴの色味がもほんとうに旨そうに見えた。
今回の作品ではパンにジャムをつけて食べる場面では、色が美味しそうに見えなかった。地味な色彩設定だった。保田道世さんならば、食べ物の場合は少し鮮やかな配色で美味しさを表現していたのに。

今までの作品では、作画、美術、色彩、撮影、効果音、音楽それぞれ単独での見せ場がワンシーン必ずあったが今回はその見せ場が弱い。(作画は見せ場があったけどね)
上手く撮っているな、キレイだな、面白い音だな、という見せ場が弱いのが残念だった。


(沈堕の滝・大分県豊後大野市)

もののけ姫が公開された後には作画監督の近藤喜文さんが、
去年はカリオストロの城や未来少年コナンの作画監督の大塚康生さんが、
最近では美術監督の山本二三さんが亡くなってしまった。
腕のある多くのスタッフに支えられて宮﨑駿監督作品が作られていた事を改めて知った。

小学校5年生の時、テレビアニメ「未来少年コナン」を見て、カリオストロの城から始まり、ナウシカ、ラピュタ、トトロ、魔女の宅急便、紅の豚、もののけ姫、千と千尋、ハウルの動く城、ポニョ、風立ちぬ、君たちはどう生きるかまで40年かけて宮﨑駿監督の作品を全て映画館で楽しむことが出来た。初見がビデオやテレビではなく映画館で体験できた事を嬉しく思っています。

「君たちはどう生きるか」の4回目は、うーん。
見るなら熊本駅近くの熊本ピカデリーに行って見たいが、でもスクリーンが小さい。
公開から2ヶ月経つと、スクリーンのサイズも段々小さくなり、音質も変わってしまった。

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ツバメたち その2

2023-09-03 22:11:00 | 壷川、坪井、京町とその周辺

8月27日15時半、久しぶりにこの位置から坪井川緑地を撮った。
EOS 5D Mark IIIとSIGMA 魚眼レンズ 15mm F2.8


オリンパス E-M1 MarkIIIでも撮った。
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 魚眼レンズ

マンションの後ろに怪しい雲の幕がある。益城町あたりで降っている。
こりゃこっちも降るぞと思っていたら、雲はどんどん薄くなり、
16時過ぎには

虹が出た。

また別の日、夕方にさーっと雨が降り出した。
OLYMPUS M.75-300mm F4.8-6.7 IIで撮影

もの凄く強い雨にたじろぐ

じっと耐える


ずーっとずーっと顔を上に向けているツバメがいた。何を見ているのか分からない。
眼に薄く膜がかぶって雨が当たっても苦にならない。

あ、こっちを見た。


その1はこちら
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