六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

神奈川県の水源環境保全税

2005年03月17日 | 自然関連
 軽く風邪ひきました。7度2分。
 ここ数日の暖かさにもかかわらず「さらさらする」(ウチの田舎の表現。ゾクゾクという悪寒ほどではない、軽い体調不良の意味)のでヤバいな~とは思っていたのですが。
 今朝は仕事しながらくしゃみと涙が止まらなかった。
 でも周囲の人には、対策不十分の花粉症と思われたに違いない。通常は世話好きな人が「風邪?大丈夫?」とか話しかけてくるものだが、今日は全くなかったから。
 ・・それともまさかマジで花粉症デビュー?・・とは思うが、やっぱり違うと思うなぁ。だって戸外にでると逆にスッキリして気分がいいんだもの。

 ボーっとしたアタマで今朝聞いたニュース。神奈川県の水源環境保全税について。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050316-00000108-mailo-l14
 この提案は徹夜の審議のあげく「お持ち帰り」になったそうな。

 そうか、神奈川県でもダメか。

 もちろん提案の詳しい内容を知らないから何とも申し上げられませんが。こういう「環境税」的なものが、受け入れられるものなのかどうか、の方に興味があった。

 よそ者の勝手な印象ですけれども、「神奈川県民」とは、都会的で裕福で、人手の入った緑が好きで、動物愛護への関心が高い。「田舎モン」(^^;)がいない。県内は、どこまで行っても人の気配がある(他地域のように「人の気配がしない場所」が山奥にも無い)。水源地域が丹沢山塊という1箇所に集中しているから、県ぐるみの環境施策についての議論や思考の焦点が絞り易いという地域特性がある。

 そういう県民性をもってしても、こういう税の取り組みは受け入れられないんですねー。やはり日本人、「水と安全はタダ」の感覚は強いんでしょうかねー。
 それとも、提案の中身の方が問題だったんでしょうか?

 もっとも、神奈川県人、自然や動物をいじりすぎではないかしら。
 アライグマとかタイワンリスとか外来種問題の中心地のひとつだし。丹沢の野生動植物は柵とかのせいで酷い事になってるし。
 愛情のあまり、浅い考えでいじりまわし甘やかし「良かれと思う人間の都合」を最優先で押しつけるから、徒労のあげくダメにしちゃう哀しい現実。

 人はもっと、自然に対して謙虚に行動するべきだと思う。

 とはいえ「行為の謙虚さ」の基準そのものがヒトと自然で違っていたりするから、なおさら困惑するんだよねー。