六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

清く正しく、そしてうつくしく

2005年03月16日 | 文化・社会
 昔、コンビニでバイトをしていた時。店内の防犯カメラが、出入り口や陳列棚だけでなく、ある角度でレジも映しているのに気づいてハッとした事がある。店内の不審者を警戒すると同様に、レジを預かる私たちバイトもまた監視されているも同然なのだと気づいたのだ。
 いい気分はしなかった。
 しかしすぐ考え直した。不正をしなければいいのだ。正々堂々と働いていればこんなの気にしなくて良い。

 昨今、増加する犯罪のせいで街角にも監視カメラが増えた。もちろんいい気はしないが「安心感という恩恵」に勝るものはない。

 要は、清く正しく生きていれば、監視の目があろうとなかろうと、何もこわがることは無い、ということだ。

 何でいきなり自分にそう言い聞かせたかというと。
 ネットってコワイと思っちゃったからだ(^^;)

 蔵王温泉の雪山で韓国人観光客らが一時行方不明になった。捜索隊も出、結局無事だった。
 ところが、それでメデタシメデタシとはならなかった。
 彼らは「捜索してくれなんて頼んでない」と、かかった捜索費用の支払いを拒否。あげく「実名報道された!非道い!帰国したら訴えてやる!」といきまいており、竹島問題まで持ち出したというのだ。

 ???である。

 一部報道はこれを「国民性の違いが出てしまった事例」と解説。
 たしかに日本人は「自己責任」に対する厳しさが足りないというか、親切でお人よし過ぎるというか、「荒川のうさぎ問題」でもちらっと触れたように、他者に対して「情で境界をユルめる」傾向がある。
 もちろんそれがあるおかげで住みよい風土が形成されているのだから、その国民性を一概に欠点とは思わないのだが、「助けてあげたから感謝してョ。お金も払って。」と言うのは、もしかしたら外国人にとっては大きなお世話だったかもしれない。「生きようと死のうと勝手だろ、恨みも賠償請求もしないから放っといてくれ」ってことか、とは思う。

 (もちろんそういう外国人は別の機会にとっつかまえて「郷に入っては郷に従え、というではありませんか。ここは日本です。親切と感謝、おせっかいと甘えに満ちあふれた、オソロシクやさしい国なの。従うべし!」と説教せねばなりませんが。)

 ・・いや、それにしても。
 何で竹島?ハッキリ言って無関係な問題やん。
 この時期とはいえ、何でそんな事まで持ち出して怒ってるわけ?

 ・・と思ったら「どうも彼らは不倫旅行の最中だったらしい」という情報がネットを駆け巡った。

 あ、あー・・なーるほどねぇ。「そういう事情」なら、竹島まで持ち出さなきゃー怒りはおさまらんわねー・・ははは・・。
(不倫こそ自己責任だろう、というツッコミも書いてあったな ^^;)

 本当に不倫旅行だったのか、真偽のほどは不明だ。虚報ならとんでもない名誉毀損な話だが、いずれにしろ既存のマスメディアが報じないそういう情報が、まるで引火するようにパッとネットを駆け巡るのを目の当たりにして、舌を巻くやら慄然とするやら。

 ・・でもまぁ、こういう例を目の当たりにしてビビッてたってしかたないわね。
 要は、日々自らを律して、清く正しく、人様にご迷惑をかけないよう立ち居振る舞いをうつくしくしていれば、ネット社会もコワい事はないはず。
 ・・あとは運悪くヘンなのに引っかかったり、目をつけられたりしなきゃ、だな。(こればっかりは、運頼み、神頼みだ・・)