つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

ずいぶんお世話になりました!「一太郎」・・・

2013-11-14 | 私事ですが

 12日のニュースより。【ジャストシステムは12日、同社の日本語ワープロソフト「一太郎」シリーズに脆弱性があることを発表し、アップデートプログラムをはじめとする対応策を公開した。放置しておくとPCが不正に操作される危険性があるため、早急に対応するよう呼びかけている。
 今回発表の脆弱性は、細工を施した「一太郎」シリーズの文書ファイルを開くだけで、悪意あるプログラムが実行される危険性があるというもの。攻撃が成功すると、第三者によって当該PCが完全に制御される恐れがあるとのこと。対策方法は、インストールしている一太郎シリーズに対応したアップデートモジュールを導入すること。】
  
 すっかり忘れていたワープロソフト「一太郎」。今の若い人たちの中に、この「一太郎」を知っているという人はいても、使ったことがあるという人はほとんどいないだろう。私は「一太郎」にどれほどお世話になったことか、日本で作られた日本語ワープロソフトだけに、その機能といったら「ワード」などその比ではないと、今でもそう思う。 

 1991年だったか、仕事に必要で、初めて買ったパソコンはNECパソコンの「PC-9801」、OSはマイクロソフト社の「MS-DOS」である。これは電源を入れるとディスプレイに訳の分からない英文が出てくるだけの、OS以外には何もインストールされていないタダの箱である。ただ、C言語でプログラムを組むことはできたが、MS-DOS用のアプリケーションソフトがなければなんにもできないという代物、それでも40万円弱はしたように思う。その頃PCを扱っている電気店はあまりなくて、知人の仲介で東京・秋葉原の電気店から購入、送ってもらった。
 MS-DOS版のアプリケーションソフトは単品で購入しなければならない。その頃から「一太郎」を使っていたと思うが、高価なので仕事先から貸与されたものだったと思う。ソフトはインストールされていないので、PCを起動するたびに5インチFDDに挿入して立ち上げる。今とは比べ物にならないが、それでも便利は便利だった。が、大枚をはたいて買ったPCは、その後、「windows 3.1」「windows 95」が発売され、たった4年で無用の長物となったのである。 
 今はPCを買うと、ワープロソフトは「ワード」、表計算ソフトは「エクセル」がプレインストールされているが、昔は、ワープロソフトは「一太郎」、表計算ソフトは「ロータス123」という組み合せが主流だった。だが「Windows 98」の発売後だったか、「一太郎+ロータス123」か、又は「ワード+エクセル」のどちらかの組み合わせが選べるようになった。「エクセル」は「ロータス123」より見栄えも機能も勝っていたが、日本用に改良された「ワード」は、その使い勝手といったらとても「一太郎」には叶わなかった。そして、いつ頃からか「ワード+エクセル」がプレインストールされたPCだけとなり、「一太郎」は単品で買ってインストールしなければならなくなった。

 私の仕事は印刷所の製版作成で、ありとあらゆる注文に応えなければならない。学校関係の仕事が多く、学校新聞、PTA新聞、地域コミュニティ新聞etc…。高校の合同模擬試験問題では生物の化学式、物理や数学の方程式や数式など、四苦八苦しながら自分で裏技を見つけ、「一太郎」の機能をフルに活用した。旧漢字がなければどんな字でも作った。この仕事はできませんと断ったことは一度もない。でも、これが「ワード」だったらとてもできなかっただろうと思う。その後「ワード」もバージョンアップされるごとに機能は増えてはきたが、とても間尺に合うものではなかった。私にとっては「一太郎」さまさま、これほど使いやすくて頼りになるワープロソフトは他にはない。
 PCは「MS-DOS」「Windows 95」「Windows 98」「Windows ME」「Windows XP」「Windows 7」、デザインも一体型、デスクトップ型からノート型まで、OSが代わるたびに買い換えて、今のノートで8台目。PCの値段も30万、20万、今では10万円台で買える時代となったが、外付けHDDやプリンター、スキャナなどの周辺機器を合わせると200万円近い金額になろうか。ほかの物は倹約するが、PCのCPUはいつもインテル、スペックもいいものをと、惜しむことなく投資した。おかげで十分元が取れるほど稼がせてもらった。

 「一太郎」の名前を久しぶりに目にして、昔を懐かしく思い出した。最近は「ワード」を使っているが、機能は増えてもやはり「一太郎」には及ばないだろう。が、今はそんなに難しいものを作るわけでもないから「ワード」で十分だが、罫線の機能だけはどうにも気に入らない。そういう時は「エクセル」を使うようにしている。ジャストシステムの回し者かと誤解されるかもしれないが、「一太郎」に妙に愛着を覚えるのである。

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2 コメント

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一太郎! (sirousagigamanoho)
2013-11-14 19:18:40
凄いですね。
PCの黎明期から仕事に使用されていたのですね。
PCの機能についてはド素人のわたくしにで
一太郎がどんなに優れものであるか、愛のこもったお言葉の端々に感じます。

国宝級」のソフトでも、年月を経た進歩には附いて行けず哀しい結果、悪用するのは人間、一太郎くんにはなんの落ち度もありません。
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Unknown (Unknown)
2013-11-15 09:03:57
★sirousagigamanohoさま
今でも官公庁では「一太郎」が重用されているそうです。
一次は「一太郎」の天下でしたが、マイクロソフト社としては日本製品の「一太郎」を外して、「オフィス」とセット販売するのは当然のことでしょうね。
本当に「一太郎」で作れない物はないくらい、重宝していました。
これだけ褒めたのだからジャストシステム社からご褒美がでないかしら? なあーんて
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