寒々とした枯草の中に小さな春を見つけた!
2月の始め、久しぶりにおもしろいドラマを観た。NHKドラマ「ガラパゴス」(前・後編3時間)である。さすがNHK、期待を裏切らなかった。
原作は相場英雄著『ガラパゴス』(上・下2巻)の長編ミステリーである。彼の著書はいくつか読んでいるが、2012年に刊行されたイオングループをモデルにしたと言われる作品「震える牛」は、あの社会派ミステリー作家・松本清張の再来かと思わせるほどの衝撃を受けた。
題名になったガラパゴスは、その島、その国・地域でしか通用しない製品のことを指す。太平洋のガラパゴス諸島が語源で、今でいう“ガラ携”がそれである。
小説「ガラパゴス」の時代的背景は、非正規労働者が激増した2000年代で、小泉政権の派遣労働の規制緩和で、偽装請負や日雇い派遣、リーマン・ショック時の派遣切りが政治・社会問題になった時代である。
ドラマの主人公は織田裕二。彼ももう55歳、少し中年太りしたいいオッサンだ。彼の若い頃のドラマはあまり見なかったが、このドラマを見る限り、渋くてカッコいい俳優になったなあと思った。またもう一人、超凄腕の悪徳刑事を演じる伊藤英明。悪役姿を見るのは初めてだが、なかなか凄みがあって良かった。こういう見応えのあるドラマが見たいのよね。
また、毎週土曜11時からのイタリア制作の海外ドラマ「DOC(ドック)あすへのカルテ」は感動的なドラマだった。実話をもとにした小説をベースに制作された医療系ヒューマンストーリー。12年間の記憶を失ったエリート医師の愛と再生の物語。見終わった後、心がほんのり温かくなってくる。明日が最終回か、もっと見たかったなあ!
それに反して面白くないのは、NHKの大河ドラマ「どうする家康」だ。主役の松本潤はあまり好きでないが、阿部寛、岡田准一など、脇を固める配役に期待したが、大河ドラマにしては重厚感がない。松本演じる家康は薄っぺらい。
私は若かりし頃に山岡宗八原作の「徳川家康」全集を読んで後、頭の中には私なりの家康像が定着している。このドラマには原作や元ネタはなく脚本家のオリジナル小説だという。だからか登場人物のイメージに違和感がありすぎて、1回で見るのを止めた。
それよりも火曜日10時放送の「大奥」の方がよっぽどおもしろい。よしながふみ作、“男女逆転・大奥”を描いた大人気コミックをドラマ化したという。女の将軍の寵愛を得るため、大奥3千人の男たちが火花を散らすって、ゆかいだネ!
3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いてセンセーションを巻き起こしたジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を大胆な世界観で鮮やかに描いた傑作コミックが原作だとか。濡れ場シーンもあるとか、NHKもなかなかやるではないか!
仕上がりの良し悪しばらつきが増えているように感じるのは
此方の老化のせいも有るのでしょうね
それでも「大奥」の痛快筋たては老女のお気に召すようで。
吉永ふみさんの漫画原作発表の2004年時代ジェンダーに対する理解はまだまだ浸透していない頃「驚き」で読んだ記憶があります。
幕末幕府終焉迄.全19巻力作を
手際よくドラマ化したnhk さん楽しんでますよ~
昔のNHK制作の番組はどれも見応えがあったが、最近は見たいと思うような番組がない。若者向けの番組がが多くてつまらない。
大河ドラマといえば昔はずっと見ていたが、「篤姫」が最後かな。なぜかあれ以来見なくなったなあ。ニュースだけはやはりNHKだ。
地デジだけで充分なのに衛星放送も契約しろと言ってくる。衛星放送契約も義務なのかな?
NHKのドラマで良かったのは、「探偵ロマンス」です。
草刈正雄さんがかっこよくてアクションも見ごたえがあって良かったです。
三寒四温、一雨ごとに春に近づいているように感じます。おげんきですか。
私も草刈正雄は好きです。はやり貴女とは年齢の違いでしょうか、「探偵ロマンス」はちょっとネ。私はミステリー、特に警察小説が好きですが、なかなかいいドラマがありません。
創作活動、バイトとお忙しいでしょうが、健康には充分気をつけてくださいね。いつもコメントありがとう。