わが家の左方向に目をやれば、頂上に上る道に沿って植えてある桜が満開だ。
毎度おなじみのわが購読紙掲載『時事せんりゅう』に、「切り札を出したり引いたりお騒がせ」「傲慢の朝令暮改世界揺れ」という、トランプを皮肉った句があった。彼は思いつくままを口にする。そのせいで株価は乱高下、まるでジェットコースターみたい。そのジェットコースターから下りたとき、みんな無事でいられるかどうか、予想がつかないから怖い。
トランプは9日、世界各国を対象に発動したばかりの相互関税の一部について、90日間一時停止することを認めると発表。75カ国以上の交渉の打診があり、米国に報復関税を取らなかったためとした。だが各国との関税交渉が不調に終わった場合、一時停止した相互関税の「上乗せ分」の税率を再び課税するという。
トランプが90日間一時停止したのは、米債価格の下落による金融不安の脅威が影響したからだ。それに共和党またはトランプを支持している億万長者たちまでもが、トランプの関税政策を批判し始めた。さらには政権チーム内のイーロン・マスク、またウォール街の著名投資家や共和党議員までもが異議を唱えていると聞けば少しはビビるだろう。
トランプは何でも人のせいにして、自分の非は決して認めない。国民の抗議デモや批判報道など痛くもかゆくもないが、彼を支持する億万長者たちに愛想をつかされたら一巻の終わり、トランプ政権は崩壊してしまうだろう。
トランプは「日本はかなり車を輸出しているが、アメリカ車は受け入れない」と日本を名指しで批判した。日本は昔から「ものづくり大国」と呼ばれているほど製造技術に優れている。一言でいうと日本車の性能がいいから売れるのである。だがアメリカ人はモノづくりが苦手だそうで、いいモノを作ろうと努力しない。自業自得というものだ。
今、世界中がトランプに振り回されている。経済を武器に意に沿わない相手を屈服させるやり方は、まるで映画でみるマフィアそっくり! だが中国は報復措置に動いた。そしてこれ以上アメリカ側が関税率を上げても「中国は相手にしない」。これ以上報復関税率は上げない」と表明した。
アメリカと中国の我慢比べが始まった。どちらが勝っても負けても日本が得することはないだろう。今のうちに日本はどう対処すべきなのか、石破総理以下、政治家全員でしっかり知恵を絞ってもらいたいものだ。
時事せんりゅうにあった「場当たりの現金給付またやるの」。誰が考えても『都議会選挙や参院選のためのバラマキ』が見え見えだ。現金をバラまけば国民は喜ぶと思っているのか、バカにしないでもらいたい。
今はどんな高物価対策や関税対策を講じても、この先またトランプの気まぐれでどうなるか分からない。これは時間の無駄というものだ。ならば今は、ガソリン価格引き下げ時期の前倒し、電気・ガス料金の軽減負担策を4月からも引き続き実施してくれたらよろこぶと思うよ。
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