先日の記事より。【厚生労働省は28日、2010年の都道府県別の平均寿命を発表した。長野県が男性80.88歳、女性87.18歳で男女とも1位となった。長野県の男性の1位は1990年から5回連続、女性の1位は初めて。75年からトップを守ってきた沖縄県の女性は長野県、島根県に次ぐ3位に後退した。】
平均寿命が、年々延びてゆくことに、ババは喜ぶどころか憂鬱である。それでも、平均寿命まで生きたら「ハイ、さよならよー」と、この世におさらばできるのであればいい。が、「憎まれっ子世にはびこる」組のババは、一体、何歳まで長生きして“世のおじゃま虫”になるのかと思うと憂鬱になってくる。
なぜ、平均寿命は延び続けるのだろうか。日々進んでいる医学技術のおかげもあるだろうが、普段から栄養のバランスを取るとか、健康食品を食べるとか、いろいろな検査を受けに行くとか、健康に関心を持っている人が多くなったことが、寿命が延びた理由だろうといわれている。これも生活が豊かになったからこそで、昔の貧しい時代には考えられないことである。私が娘時代の50歳と言えばもうすっかり“婆”で、70歳まで生きれば“古代稀なり”と言われた。それが、今の70歳はまだ若いうちに入るのである。「人生五十年」といわれた古は、それこそ“夢幻のごとく”、そのうち、ジジババばかりの「人生百年」といわれる時代になったりして…。
女性の国内最高齢の大川ミサヲさんが3月5日に115歳の誕生日を迎えたそうで、彼女は、ギネス・ワールド・レコーズ(英国)から世界最高齢の女性に認定されたという。ギネス社の関係者が老人ホームを訪れて認定証を手渡すと、「うれしいです。ええ感じや」と喜びを語ったという。現在も、車いすを自分で動かして廊下を周回したりして過ごしているそうで、まだまだ長寿新記録を更新しそうである。115歳になっても、頭がしゃんとして、喜怒哀楽を表現できるというのはすごい。
あるサイトに「自分は孤独だと思っている高齢者は認知症になりやすい可能性がある」との研究を、オランダのアムステルダム自由大などのチームがまとめたという記事があった。私は自分を孤独だとは全く思っていない。むしろ、1人は自由気まま、気楽で良いと、心の底から思っているので大丈夫だろうとは思うが、それも分からない。寿命は運命だからどうしようもないが、足腰元気で認知症にならないことを祈るだけである。
認知症を予防するのに役立つ3つの「鉄則」と「おまけ」
鉄則1 適度な運動(有酸素運動)
1回20分以上のウォーキング、水泳などを週4回以上
鉄則2 健康的な食生活(和食中心)
魚と野菜と果物、塩分は控えめに、味噌汁の汁は飲まない、漬物はなるべく控える。
禁煙、節酒、ポリフェノール(赤ワインなどに多く含有)を含む食品を多く取る
鉄則3 活き活きとした日常生活(知的活動)
人との交流・会話、知的な趣味、仕事を持つこと、社会参加
おまけ 短時間の昼寝
昼食後から午後3時までに30分以内の昼寝。
このうち、鉄則1とおまけはクリア。鉄則2の禁煙・節酒は大丈夫だが、漬物好きで、塩分取りすぎは分かっちゃいるけど止められない。鉄則3の知的活動は全くダメ。人との交流、社会参加は人間関係がうっとうしくてイヤだし、めんどくさい。パソコンは知的な趣味に入るのかしら? 毎晩読む文庫本はミステリーばかりだし、韓流ドラマはおもしろいから好き。低俗だ、ミーハーだとバカにされても自分が楽しければそれでいいんじゃない? 無理に高尚な人間に見せようとしてもすぐに化けの皮は剥がれるし、背伸びして生きるのはしんどいもんね。
一日がアッという間に過ぎて、退屈するひまがないババ。これって幸せなことだよね。
家族は「世話」で大変だし、国は年金・健保・介護で「金要り老人」は早く亡くなって欲しい(麻生さんの発言は本音)
と思うだろうし・・。
なにより本人が一番長寿を避けたいハズ。人間が壊れて哀れな末路を子供や孫に見せるのは忍びないです。
麻生さんの発言が問題になりましたが、言いたくても誰も言えないことを、麻生さんだからこそ正直に言ったのです。みんな腹の中ではそう思っているのにね。
私も、本当のことなのに、なぜ非難するのかしらと不思議に思いました。
私の知り合いの98歳の女性は、「生きているのが恥ずかしい。もし100歳になっても自治体の首長さんのお祝いは絶対に断る」といいます。私もそう思います。