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つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

少年院の矯正教育で・・・

2006-05-02 | Weblog
 昨日の気温は7月上旬並みとか、所によってはフェーン現象で33度になったところもあったそうだ。このところ、自然界も人間界も異常なこと続きで、明日はどうなるかしら。

 昨年8月~10月にかけて、母親に劇物のタリウムを飲ませたとして、殺人未遂で送致された少女に対する少年審判で、矯正教育が適切として医療少年院送致とする保護処分が決定した。静岡地検は家裁送致時に「刑事処分相当」との意見書をつけるなど、逆送を求める厳しい姿勢を見せていた。だが、動機に酌量すべきものはないが、捜査段階で否認を続けた少女が、少年審判で一転して事実を認めたことから「内省を始め、非行の重さと向き合う出発点に立った」と更正への期待感を示した。刑罰を科すよりも、医療少年院での治療と矯正教育という判断は、被害者が母親という家庭内の事件であり、第三者からの怒りや非難がないということも考慮されたらしい。
 「少女は幼児期から発達上の問題があり、人格のゆがみも認められる」とのことだが、「相当長期間」の治療と矯正教育で、本当に人格のゆがみが更正されるのだろうか。「三つ子の魂百まで」と言うこともあり、生まれながらの性格は早々変るものでもあるまい。

 同じ日に、去年11月に大阪市のマンションで姉妹を殺害して、強盗殺人や放火などの罪に問われている山地悠紀夫被告の初公判が開かれた。彼は16歳の時に母親を金属バットで殴り殺害したが、「母親を殺したとき、そのもだえ苦しむ姿に興奮したことから、人を殺し快感を得て金品を奪い生活費を手に入れようと決意した」とする検察側の犯行動機を認めたという。
 犯行当時、二人の姉妹にとどめをさす前にベランダへ出てタバコを吸ったとか。また、二人の胸をナイフで刺した時には、母親を殺した時と同じような快感と興奮を覚えたという。そしてまた、二人を殺したあとも同じようにベランダでタバコを吸い、それから部屋に火をつけたというが、とても人間の仕業とは思えない残虐非道な犯行である。
 快感と興奮を求めて人を殺すという異常な犯行は、幼児期からの性格に問題があるのではないか。この男の場合も、タリウム事件と同じように、母親が被害者ということが考慮されたのか、医療少年院ではない普通の少年院で、たった3年間の矯正教育で世に放たれたのである。そして再び、この残虐な犯罪に繋がったということに対して、少年審判で決定した裁判長や関係者はどう考えているのだろう。たとえ未成年者であろうと、被害者が家族であろうと罪は罪で、厳しい罰が必要である。
 人の性格は第三者からみて本当に変ったかどうかなど知ることは不可能で、今の子ども達は昔の純真な子どもとは違って、色々な顔を持っている。
 こういった異常性格者が起こす犯罪や、幼児を対象にした性犯罪は再犯が多いという。現代の未成年者に適応する少年法の大幅な改正が必要ではないだろうか。
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