「１００年の恋が冷める瞬間って？」・・・

　『教えて！ goo 』というサイトへの質問に、「１００年の恋が冷める瞬間って？」という質問があったそうです。
　質問者は男性で、行きつけの喫茶店のウェイトレスにひと目ぼれ。みごとデートに誘い出すことに成功したのだが、ランチを食べ終わった彼女の茶碗にご飯粒がたくさん残っているのを見て幻滅してしまい、あれ以来、彼女を誘う事もなくデートもしていないということだそうです。　
　昨今は「草食系男子」という言葉が流行していますが、この男性もそのタイプで、女性よりナイーブで、些細なことが気になる神経質タイプなのかもしれませんね。それに、今どきの親は子どもに、ご飯粒をのこしてはいけないというしつけをしないのかも知れません。でも、ここまで小さなことが気になるようでは、この男性にはなかなか恋人はできそうにもないように思われるのですが…。

　でも、何気ないほんの一言、ちょっとしたしぐさなどで、「１００年の恋が冷める瞬間」って、たしかにあると思いません？
　私にも覚えがあります。「１００年の恋」というほどのものではありませんが、今から４０数年前のこと、私が２３、４歳ころの話です。当時、職場の同僚と付き合っていたのですが、ある日、彼のワイシャツの襟首の汚れに、どうしようもない嫌悪感が…。こんなことでも一瞬にして気持ちが冷めてゆくことがあるのですね。心変わりの理由は説明のしようがなく、とうとう勤めを辞めて終わりにするという、今思えばずいぶんもったいないことをしたものです。　　　

　まあ、私のことはどうでもいいけど、この質問にはさまざまな回答が寄せられたそうです。
●「高校時代、すっごくかっこいい男の子がいて、近くの席に座ったとき、ふと足元を見ると白地に赤の水玉の靴下をはいているのを見たとき」
●「おしとやかだと思っていた彼女が、デート中、いきなり目の前に飛んできた小さな蛾を迷うことなく両手で叩いた時」
●「小指の爪だけ長いと、生理的に『うっ』と思います」
●「カッコいい人が食後、爪楊枝でシーシーしだした時」
●「（1）食べ放題の店で、食べきれない程、取ってくる　（2）話に夢中で料理が出てきてもすぐに箸を付けない（料理人が真剣勝負で作っているのを無視する配慮のなさ）がイヤですね～」
　
　本当に何でもないようなことがきっかけとなるのですね。「無くて七癖」といわれるように、人には必ず一つや二つ“くせ”があります。相手に夢中になっているときは「あばたもえくぼ」で、そのくせが魅力的に見えるかもしれません。が、人の気持ちは移ろいやすいもの、ある日突然、それがどうにも気に触るということもあるのです。だからといって、一瞬にして心変わりされる方はたまったものではありませんが…。もうババには縁のない話ですが、１００年の恋が一瞬にして冷めたということにならないように、コミュニケーションにもくれぐれもご注意を！