あきれた話、あれこれ・・・

　政務活動費の不正問題で揺れる富山では、市議会議員に続き県議会議員の不正も発覚。富山市議会では一連の不正による辞職はあわせて９人となり、補欠選挙が実施されることになったそうだ。あきれるのは、議会トップの市田議長までもが、である。この市田氏は３月に議長に選任されると、６月には議員報酬を月額60万円から70万円に引き上げる条例を自民などの賛成多数で可決したという。が、これも廃止案が提出されたとか。当然だろう。　
　不正の理由を、ある議員は「老後が心配だった」という。県民、市民の税金をわが身のために使うとは、これが政治家か？　もう何をかいわんやである。 

　次は豊洲問題だ。建設案の提出・承認、土壌汚染対策工事は石原都政時代。そして、汚染対策完了報告、豊洲新市場着工、進行していたのは猪瀬・舛添時代だという。その間、計画から用地取得、そして工事着工とずっと関わってきた都庁の役人は大勢いただろうに、盛り土がいつの間に地下空間に変わったのか、完成するまで誰も不審に思わなかったというのはあり得ない話である。
　誰もが知らなかった、盛り土だと思っていたというが、一度でも現場へ足を運んでいれば明らかになったはずだろう。要はすべて人の金、自分の腹は痛まないから、工事の内容や進捗状態には関心がなかったということだろう。岡田元市場長も書類の中身を確認もせず、盛り土だと思ってハンコを押したという。めくら判を押した責任は重い。
　最近、盛り土より地下空間の方がよかったという専門家もいるが、これから小池知事がどういう判断をするかだろう。都民の税金が使われることはないというものの、まったく無責任極まりない、あきれた話である。 

　３つ目は、発電しながら同時に消費した燃料以上の燃料を生産することができるという高速増殖炉「もんじゅ」。1983年の原子炉設置許可から33年、94年の初臨界から22年、その間、実働わずか250日で1兆2000億円もの莫大な予算が投じられてきた。それが廃炉に向け動き出したという。しかも「もんじゅ」の廃炉費用は新たに3000億円が試算されているそうだが、それでも「もんじゅ」失敗の原因究明はおろか責任論さえあがっていないというのにはあきれてものが言えない。　

　終わりは、わが国の安倍首相の気前の良さである。海外に出かけてはＯＤＡたら何たらで、莫大な金をばらまいてくる。ちなみに、昨年2015年５月までの２年半で、ＯＤＡや円借款の総額は26兆円に上るという。さらに、この1年余でどれだけ大判振る舞いしたか、取り上げると長くなるので省略する。
　海外への資金援助とか融資は、国政の一部であり、海外戦略の一端だというが、どれだけの効果があるのか、浅学の私にはどうにも理解しがたい。この話を聞けばすぐに思いつくのは現在の国の借金で、６月末時点の「国の借金」の残高が1053兆4676億円だとか。安倍首相の独断で決められることではあるまいが、国の借金は増える一方という厳しい状況下で、どこから、どうやって金をひねり出しているのか、いつも疑問に思うのである。 

　本当にあきれてものが言えないことばかりで、日本の行く末はどうなるのか、悲観的な気持ちになるのは私だけかしら？