時期はずれの話だが、毎年、四国地方の夏場の深刻な水不足を聞くにつけ、なぜ人工雨の研究がなされないのか。これほど宇宙科学が発達しているのに、分野が違うのだろうか。その方面には全く無知な私の素朴な疑問であった。
ところが、先日、気象庁気象研究所などが、来年5~7月、渇水対策を目的に大規模な人工降雨実験を行うという新聞記事を見た。場所は毎年、夏場の深刻な水不足で知られる高知県・早明浦ダムの周辺だという。計画では、飛行機から温度が零度以上の雲の上に塩の微粒子をまいて周囲の水蒸気を集め雨粒をつくる。また、氷点下の雲にはドライアイスを散布し、急激に水蒸気を冷やしてできる氷の粒が落下する途中で溶けて雨になるというのだ。この実験は3年間実施されるという。
やっぱり不可能なことではなかったのだ。この実験が成功すれば、あの深刻な水不足は一気に解決し、住民は日常生活に不自由を強いられることもなくなるのである。月や火星を探査するより、我々はこういった生活に密着した科学の発展を一番に期待しているのである。素人の浅はかな考えだが、人工衛星を利用して必要なときに、随時人工雨を降らせることはできないのだろうか、なんて思っている。
宇宙科学といえば、現在、地球の周りには2000を越える「人工衛星」が存在しているという。1957年、地球初の人工衛星が旧ソ連によって打ち上げられ、1969年7月20日にはアポロ11号が初めて月面着陸を成し遂げた。このとき持ち帰ったとされる「月の石」を、1970年の大阪万博で何時間も待ってほんの一瞬だけ眺めたことを思い出す。
私は利己的とでもいおうか、正直言って、自分の生活に直接影響がないことには無関心で、特に宇宙科学にはほとんど関心がない。打ち上げ完了までに何百億という莫大な費用を要するそうだが、人工衛星がどういう役割をし、我々の生活にどんな利益をもたらしているのか。はっきり言って、もっと他にやらなければならないことがあるだろうにと思っていたくらいである。
そこでネットで少し調べてみた。日本でも、気象衛星・地球観測衛星、通信衛星・放送衛星、科学衛星、宇宙実験・観測衛星、試験衛星・技術開発衛星、探査機、その他含めて100近い人工衛星が打ち上げられたそうだ。その人工衛星の働きを挙げてみると、
●人工衛星が撮影した雲の映像を使って、より正確な気象情報を得られるようになった(気象衛星)。
●車や船、飛行機などの現在地を正確に表示できる(航行・測位衛星)。
●離島や電波の届きにくい地域へのテレビ中継ができる(情報通信衛星)。
●船上など、電線がつなげないような場所でも電波をやり取りすることで、電話での会話ができる(情報通信衛星)。
●地震や台風などによる災害情報をいち早く収集したり、地球環境を調べることで温暖化の問題に対応するための情報を収集する(地球観測衛星)
など、人工衛星が様々な状況で幅広く活躍していることを知った。
しかしなお、浅学であるが故の疑問を捨てきれない。最近日本でも9月14日、320億円の費用がかけられた月探査機「かぐや」が打ち上げられた。月探査の主な目的として、月の起源と進化を解明するためと、将来の月の利用のためのさまざまな観測だといわれている。が、月の起源と進化を知ってどうなるの? 月の利用って何に、どうやって? と未だ納得できないでいる。
先日、「かぐや」が撮影した月の表面の写真が公開された。何の変哲もないでこぼこの月の表面を見て、やはり月は昔のような月のまま、うさぎがいてお餅をついているというメルヘンチックなものでいいと思った。何でもかんでも科学で解明されては夢がなくなってしまう。
ところが、先日、気象庁気象研究所などが、来年5~7月、渇水対策を目的に大規模な人工降雨実験を行うという新聞記事を見た。場所は毎年、夏場の深刻な水不足で知られる高知県・早明浦ダムの周辺だという。計画では、飛行機から温度が零度以上の雲の上に塩の微粒子をまいて周囲の水蒸気を集め雨粒をつくる。また、氷点下の雲にはドライアイスを散布し、急激に水蒸気を冷やしてできる氷の粒が落下する途中で溶けて雨になるというのだ。この実験は3年間実施されるという。
やっぱり不可能なことではなかったのだ。この実験が成功すれば、あの深刻な水不足は一気に解決し、住民は日常生活に不自由を強いられることもなくなるのである。月や火星を探査するより、我々はこういった生活に密着した科学の発展を一番に期待しているのである。素人の浅はかな考えだが、人工衛星を利用して必要なときに、随時人工雨を降らせることはできないのだろうか、なんて思っている。
宇宙科学といえば、現在、地球の周りには2000を越える「人工衛星」が存在しているという。1957年、地球初の人工衛星が旧ソ連によって打ち上げられ、1969年7月20日にはアポロ11号が初めて月面着陸を成し遂げた。このとき持ち帰ったとされる「月の石」を、1970年の大阪万博で何時間も待ってほんの一瞬だけ眺めたことを思い出す。
私は利己的とでもいおうか、正直言って、自分の生活に直接影響がないことには無関心で、特に宇宙科学にはほとんど関心がない。打ち上げ完了までに何百億という莫大な費用を要するそうだが、人工衛星がどういう役割をし、我々の生活にどんな利益をもたらしているのか。はっきり言って、もっと他にやらなければならないことがあるだろうにと思っていたくらいである。
そこでネットで少し調べてみた。日本でも、気象衛星・地球観測衛星、通信衛星・放送衛星、科学衛星、宇宙実験・観測衛星、試験衛星・技術開発衛星、探査機、その他含めて100近い人工衛星が打ち上げられたそうだ。その人工衛星の働きを挙げてみると、
●人工衛星が撮影した雲の映像を使って、より正確な気象情報を得られるようになった(気象衛星)。
●車や船、飛行機などの現在地を正確に表示できる(航行・測位衛星)。
●離島や電波の届きにくい地域へのテレビ中継ができる(情報通信衛星)。
●船上など、電線がつなげないような場所でも電波をやり取りすることで、電話での会話ができる(情報通信衛星)。
●地震や台風などによる災害情報をいち早く収集したり、地球環境を調べることで温暖化の問題に対応するための情報を収集する(地球観測衛星)
など、人工衛星が様々な状況で幅広く活躍していることを知った。
しかしなお、浅学であるが故の疑問を捨てきれない。最近日本でも9月14日、320億円の費用がかけられた月探査機「かぐや」が打ち上げられた。月探査の主な目的として、月の起源と進化を解明するためと、将来の月の利用のためのさまざまな観測だといわれている。が、月の起源と進化を知ってどうなるの? 月の利用って何に、どうやって? と未だ納得できないでいる。
先日、「かぐや」が撮影した月の表面の写真が公開された。何の変哲もないでこぼこの月の表面を見て、やはり月は昔のような月のまま、うさぎがいてお餅をついているというメルヘンチックなものでいいと思った。何でもかんでも科学で解明されては夢がなくなってしまう。
力不足な者が人工的な雨を降らせて大気が不安定になり竜巻や大雨が降り大災害を起こしてしまう。
なんていうのがあった気が・・・
出来るんですね実際に。
月は将来、住めるように出来るのか?月の土地を買うことが出来るそうですね。
買った人達が生きてる間に何か進展があるのか、
夢をもって買ったのか、欲をもって買ったのか、
疑問です。
台風のもとになる出来あがった熱帯低気圧の真中に爆弾を落とせば台風が消滅されるって…?
只台風のもたらす雨が、もっと重要な贈り物と言おうか大切らしいとかで…?
そんなことないですよね~
すみません、なんか夢の中で聞いたかもですね
日本の国は西からの偏西風のためそれなりに雨が降るのです。米作に適しているのはそのためです。森が砂漠にならないのはモンスーンによる梅雨のためです。森がスポンジのように雨を吸ってくれます。緑豊かな広葉樹林が吸った水は地下水となってゆっくりと川を潤します。
山や川を治めないと自然にしっぺ返しをされます。
私はその程度の理解力ですが、大型台風や旱魃などは他人事ではなく何とかならないものかとヤッパリ心を痛めますね。
人口雨の実験が成功した来意とは思いますが、悪用されるのは困ります。
少子化の現在、月の利用など必要とは思えませんが…。まあ、私などが生きているうちの話ではありません。それこそ超未来時代のことでしょうね。
♠うららさま
今の科学の力でできないことはないのかなって思います。
ただ科学の力で自然現象を変えることができるなら、今叫ばれている地球温暖化問題など簡単なことではないかしら?
でも、人間の力で自然をも左右されるようなSFの世界など想像するだけでいやです。
♠ヒキノさま
人間が自然を変えるのは、まさに「天を恐れぬ行為」です。が、早明浦ダムのように何十年も昔から渇水に悩み、さりとてダムを作ることもできないところでは最小限日常生活に必要な人工雨は、それこそ天の恵みではないでしょうか。
でも、科学の発展を戦争や自然破壊に悪用することは許されないことです。
♠ばーばさま
一方で恵みの雨でも他方に悪影響を及ぼすことはありますね。
この実験は早明浦ダム周辺に限っているようで、そのため広範囲な実験ではないようです。
飛行機で塩の微粒子やドライアイスを撒くなど、今の科学の発展からみれば、いかにも原始的なやり方だと思います。が、このくらいでいいのでしょうね。