「足クサ川柳」とは、足のニオイをテーマにした川柳で、この一風変わったコンテストを主催しているのは、国内最大の靴下製造卸販売の岡本株式会社、今年で3回目を迎えたそうである。
グランプリの選考方法は、まず全応募句の中から岡本の社員が候補作品を20句に絞り、今年1月から2月にかけてネットで一般投票を実施するという。厳正な審査や投票を経て、3月4日に発表された「第3回足クサ川柳」の入選作品は以下のとおり、( )内は私の感想を述べさせてもらった。
◆足クサ川柳グランプリ
◎「草野球 スパイク脱いだら くさや級」
(くさやは強烈なニオイのする干物だが、それに匹敵するようなくささとは…、想像するだけで臭ってくるようだ。)
◆足クサ川柳準グランプリ
◎「足元の ハイハイわが子 急に立つ」
(ハイハイしかできない赤子が足のニオイにびっくりして立ったというのか。初立ちを喜ぶべきだろうが、親としては複雑な心境である。)
◎「オレの靴 嗅いで喜ぶ ポチいとし」
(誰もが鼻をつまむようなニオイも、ポチだけは嫌がらずに寄ってきてくれる。可愛いなあ。)
◆足クサ川柳岡本賞
◎「ときめいた 貴方のにおい 今めまい」
(“惚れてしまえばあばたもえくぼ”、最初は我慢できたニオイも、今ではめまいがする。誰しも年を経ればこうなるのは正直な気持ち。)
◎「罰ゲーム 俺の靴下 大活躍」
(これは最高の罰ゲームであろう。)
◎「『お帰り♪』と 笑顔で妻は 窓全開」
(『お帰り』と言ってくれるうちはまだいい。そのうち笑顔がしかめっ面になるだろうね。)
◎「クサすぎる 愛の言葉と 彼の足」
(これは言葉どおり。愛の言葉に足のくささも気にならない。だが、そのうちに…、ネ。)
◎「妻叫ぶ 息子8歳 お前もか!」
(8歳にして父親の体質を受け継いだ息子に妻が愕然とした様子、でも似ていてよかったじゃあない!)
◎「パンツ2枚 靴下6足2泊だぞ!」
(2泊なのに靴下6足。妻の愛情が伝わってくるようでいいよネ。)
◎「悩殺の つもりが秒殺 姉の足」
(色気で悩殺しようとしたのだが、足のくささにノックダウン。女性で足が臭うのは気の毒だネ。)
どの句も愉快でおもしろいが、読むだけで強烈なニオイが伝わってくるようで鼻をつまみたくなる。笑い話にできる程度ならまだいいが、現実には切実に悩んでいる人もいるだろう。足のニオイというのは医学的な治療法があるのだろうか。
先日、恒例の第22回「サラリーマン川柳」100句中、「私が選ぶサラ川ベスト10」の投票が締め切られた。第一生命が発表する前に、私の選んだ10句をあげてみた。
①スタッフ~と 妻が呼ぶ朝 ゴミ出し日
②子供らに また教えてる 総理の名
③仕事減り 休日増えて 居場所なし
④マンガ好き 末は首相と 息子云う
⑤「愛してる」 妻の返信 「愛すてる」
⑥おかえりと 言わぬ寝息に ほっとする
⑦妻よりも 家電の方が いい返事
⑧俺もだよ 何も言えねぇ この家じゃ
⑨無神経 なのに姑 神経痛
⑩政権を 奪回できぬ うちの父
今回は吹き出すような「チョーおもしろい」句というのがなかったように思う。が、どれも実感がこもった愉快な句で、なるほどなあと感心する。
今の世知辛い世の中に、一時でも笑いを提供してくれるこうした川柳大会は大いに歓迎したい。
グランプリの選考方法は、まず全応募句の中から岡本の社員が候補作品を20句に絞り、今年1月から2月にかけてネットで一般投票を実施するという。厳正な審査や投票を経て、3月4日に発表された「第3回足クサ川柳」の入選作品は以下のとおり、( )内は私の感想を述べさせてもらった。
◆足クサ川柳グランプリ
◎「草野球 スパイク脱いだら くさや級」
(くさやは強烈なニオイのする干物だが、それに匹敵するようなくささとは…、想像するだけで臭ってくるようだ。)
◆足クサ川柳準グランプリ
◎「足元の ハイハイわが子 急に立つ」
(ハイハイしかできない赤子が足のニオイにびっくりして立ったというのか。初立ちを喜ぶべきだろうが、親としては複雑な心境である。)
◎「オレの靴 嗅いで喜ぶ ポチいとし」
(誰もが鼻をつまむようなニオイも、ポチだけは嫌がらずに寄ってきてくれる。可愛いなあ。)
◆足クサ川柳岡本賞
◎「ときめいた 貴方のにおい 今めまい」
(“惚れてしまえばあばたもえくぼ”、最初は我慢できたニオイも、今ではめまいがする。誰しも年を経ればこうなるのは正直な気持ち。)
◎「罰ゲーム 俺の靴下 大活躍」
(これは最高の罰ゲームであろう。)
◎「『お帰り♪』と 笑顔で妻は 窓全開」
(『お帰り』と言ってくれるうちはまだいい。そのうち笑顔がしかめっ面になるだろうね。)
◎「クサすぎる 愛の言葉と 彼の足」
(これは言葉どおり。愛の言葉に足のくささも気にならない。だが、そのうちに…、ネ。)
◎「妻叫ぶ 息子8歳 お前もか!」
(8歳にして父親の体質を受け継いだ息子に妻が愕然とした様子、でも似ていてよかったじゃあない!)
◎「パンツ2枚 靴下6足2泊だぞ!」
(2泊なのに靴下6足。妻の愛情が伝わってくるようでいいよネ。)
◎「悩殺の つもりが秒殺 姉の足」
(色気で悩殺しようとしたのだが、足のくささにノックダウン。女性で足が臭うのは気の毒だネ。)
どの句も愉快でおもしろいが、読むだけで強烈なニオイが伝わってくるようで鼻をつまみたくなる。笑い話にできる程度ならまだいいが、現実には切実に悩んでいる人もいるだろう。足のニオイというのは医学的な治療法があるのだろうか。
先日、恒例の第22回「サラリーマン川柳」100句中、「私が選ぶサラ川ベスト10」の投票が締め切られた。第一生命が発表する前に、私の選んだ10句をあげてみた。
①スタッフ~と 妻が呼ぶ朝 ゴミ出し日
②子供らに また教えてる 総理の名
③仕事減り 休日増えて 居場所なし
④マンガ好き 末は首相と 息子云う
⑤「愛してる」 妻の返信 「愛すてる」
⑥おかえりと 言わぬ寝息に ほっとする
⑦妻よりも 家電の方が いい返事
⑧俺もだよ 何も言えねぇ この家じゃ
⑨無神経 なのに姑 神経痛
⑩政権を 奪回できぬ うちの父
今回は吹き出すような「チョーおもしろい」句というのがなかったように思う。が、どれも実感がこもった愉快な句で、なるほどなあと感心する。
今の世知辛い世の中に、一時でも笑いを提供してくれるこうした川柳大会は大いに歓迎したい。
日常の中での何気ない素振りですが、本音が垣間見えますね。
薬局に行くと、臭い消しのスプレーやらシャンプーやらたくさんならんでいます。
昨年の夏からツレアイにたくさん買い与えて使ってもらうようにしました。
加齢が進むとただの匂いも、臭いに変化するような気がします。
加齢臭は特に男性が気になりますね。私も男くささは余り好きではありません。
ネットで検索しても、色々な題で川柳が作られています。もともと川柳はユーモアとか風刺的なものが多いようですが、作る人の感性の豊かさには感心します。
気持ちにゆとりを持っていなければこんな句はつくれませんね。
「足クサ川柳」なるものまであるとは知りませんでしたが、上手いものですよね。
この世知辛い時代に、マイナーな現実をストレートに受け止めてばかりいては、ストレスが貯まる一方ですから、こうして笑いに転換してしまうのは、ひとつの技かもしれませんね。
私の文句ばかりのブログに可愛らしい背景はそぐわない気がして、残念ながら内容に合わせるにはさっぱりしたものしかありません。
製品メーカーが主催の川柳は案外たくさんあるようです。トイレに関するものもありますよ。
こんな愉快な催しに参加する人がいると言うことは、まだ世の中真っ暗ではないと言えそうです。笑いがなくなったらもうおしまいですものね。
今年の桜は平年より10日くらい早いそうですが、こんな異常な天候で夏はどうなのだろうかと、今から心配ですね。