朝8時半にレンタカーを取りに行く。
手続きに30分ぐらい掛かった。
宿の戻り、チェックアウト、同行者のW 嬢を乗せ出発。
町からの出方は宿のタケさんに詳しく地図に書いて説明してもらってあるので、それをW嬢に説明してもらいながら無事脱出完了。
モーターウエーを北上する。
制限速度100キロの道は快適に飛ばすことが出来る。
ただ、地図で見当をつけた分岐点が、いまだ自転車の感覚が残っているため時間感覚が狂っていて、直ぐに来てしまい、あわてて地図を確認してもらうことになる。
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Kauriの森
大部分が原生林で覆われている
Brynderwynで1号線から12号線にはいる。
分岐して直ぐの、Motakoheで巨木Kauri の博物館を見学する。
Kauriの木は現在では伐採が制限されているため、もっぱら埋没していた木を掘り出して加工しているらしい。
埋没期間が数万年前からのものも、少し、色調が変化している程度で、ほとんど通常の木材と同じように加工できるようだ。
日本では桂化木などと言われて石に近くなっていると聞いていたがここでは違うようだ。
この博物館も現物主義で、当時の製材工場が再現されていて分かりやすい展示だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/39/4e132f87c71073937c63be7a15aee231.jpg)
博物館の模擬製材所に展示されている巨木
樹齢千8百年ほど
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埋没木から製材された板
ほとんど普通の板と同じだ
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根っ子部分の複雑な木目を利用した家具
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/15/62466424391f1680e96adf83fb37eb6c.jpg)
Kauri Gum(樹脂)の琥珀
更に1時間以上走って、いよいよKauri forest地区に入る。
先ず一番遠くのWaipoura Forestに行く。
ここには1時間のウオーキング範囲に第2番目と7番目の木がある。
どれも森の中で、他の木々に囲まれて立っているのでその圧倒的な巨大さは若干薄められているかもしれない。
しかし、その樹皮の活々した艶、樹冠部分で枝分かれするまで、マダガスカルのバオバブのように枝がなく、太い幹だけが真直ぐに伸びている様は健気さ、思い切りの良さを感じさせる。
上記2本は共に胴回り20メートル前後、樹高は30~50メートル。
第7位のKauriはその根元まで近付くことが出来、木に直接触れることが出来る。
2千年近く生きてきた生き物に触れるのは言葉に表しにくい感慨を抱かせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/e8/089f9b7e9bfde428e557a670dd384d37.jpg)
恐れ多くも巨木に腰掛けた
60キロほど戻って、今夜の宿に予定していたホリデーパークに行く。
この辺りには大きな町がなく、宿もほとんど無い。
あまり遅くなると、一杯になって断られるなどと心配していたが、ほとんどがら空き状態で、キャビンにベッドが確保できた。
例によって、イワシの缶詰を放り込んだだけのリゾット風雑炊を作る。
同行のW嬢は礼儀をわきまえているので美味しいと言って食べてくれた。
宿のタケさんからは夕日がきれいだよと言われていたが、夕食の準備をしていて夕日のことに気がついたときは空は曇っていて外に出るほどではなかった。
渚を何キロにも渡って走ることが出来るとも聞いていたが、ほんの少し走っただけで、スタックが心配で切り上げた。