片雲の風に誘われて

自転車で行ったところ、ことなどを思いつくままに写真と文で綴る。

4/16 Northland Kauri Forest 1

2010-04-17 17:42:09 | ニュージーランド2010

朝8時半にレンタカーを取りに行く。
手続きに30分ぐらい掛かった。
宿の戻り、チェックアウト、同行者のW 嬢を乗せ出発。
町からの出方は宿のタケさんに詳しく地図に書いて説明してもらってあるので、それをW嬢に説明してもらいながら無事脱出完了。
モーターウエーを北上する。
制限速度100キロの道は快適に飛ばすことが出来る。
ただ、地図で見当をつけた分岐点が、いまだ自転車の感覚が残っているため時間感覚が狂っていて、直ぐに来てしまい、あわてて地図を確認してもらうことになる。


Kauriの森
大部分が原生林で覆われている

 Brynderwynで1号線から12号線にはいる。
分岐して直ぐの、Motakoheで巨木Kauri の博物館を見学する。
Kauriの木は現在では伐採が制限されているため、もっぱら埋没していた木を掘り出して加工しているらしい。
埋没期間が数万年前からのものも、少し、色調が変化している程度で、ほとんど通常の木材と同じように加工できるようだ。
日本では桂化木などと言われて石に近くなっていると聞いていたがここでは違うようだ。
この博物館も現物主義で、当時の製材工場が再現されていて分かりやすい展示だ。


博物館の模擬製材所に展示されている巨木
樹齢千8百年ほど

埋没木から製材された板
ほとんど普通の板と同じだ

根っ子部分の複雑な木目を利用した家具

Kauri Gum(樹脂)の琥珀

 更に1時間以上走って、いよいよKauri forest地区に入る。
先ず一番遠くのWaipoura Forestに行く。
ここには1時間のウオーキング範囲に第2番目と7番目の木がある。
どれも森の中で、他の木々に囲まれて立っているのでその圧倒的な巨大さは若干薄められているかもしれない。
しかし、その樹皮の活々した艶、樹冠部分で枝分かれするまで、マダガスカルのバオバブのように枝がなく、太い幹だけが真直ぐに伸びている様は健気さ、思い切りの良さを感じさせる。
上記2本は共に胴回り20メートル前後、樹高は30~50メートル。
第7位のKauriはその根元まで近付くことが出来、木に直接触れることが出来る。
2千年近く生きてきた生き物に触れるのは言葉に表しにくい感慨を抱かせる。


恐れ多くも巨木に腰掛けた

 60キロほど戻って、今夜の宿に予定していたホリデーパークに行く。
この辺りには大きな町がなく、宿もほとんど無い。
あまり遅くなると、一杯になって断られるなどと心配していたが、ほとんどがら空き状態で、キャビンにベッドが確保できた。
例によって、イワシの缶詰を放り込んだだけのリゾット風雑炊を作る。
同行のW嬢は礼儀をわきまえているので美味しいと言って食べてくれた。
宿のタケさんからは夕日がきれいだよと言われていたが、夕食の準備をしていて夕日のことに気がついたときは空は曇っていて外に出るほどではなかった。
渚を何キロにも渡って走ることが出来るとも聞いていたが、ほんの少し走っただけで、スタックが心配で切り上げた。
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4/15 Auckland 2

2010-04-15 17:40:08 | ニュージーランド2010

町で見かけたカップルの自転車トラベラー
北島ではほんとに珍しい


明日の北行きの同行者が見つかった。
Christchurch で安い航空券の話をしてくれた石川県出身の若い女性。
他にも同行者が出るとシェアーしあって一人当たりの費用が軽減できる。

 昨夜は宿にあった重松清の少年向けの一冊を夜中過ぎまで読んだ。
前の宿から持ってきた藤沢周平、前回ここの教会のバザーで購入した古本のフェルメールの描いた真珠のイアリングをした少女の絵を題材にした小説を両方読んでしまったので活字に飢えていた。
朝はその残りをベッドの中で読んで、10時ごろから朝食、洗濯を始めた。

昼過ぎから町に出て、明日のレンタカー屋を確認した。
古い駅舎の前にある。


古い駅舎、現在はAuckland大学が使用しているらしい
ホームは駐車場

一日でも無理すれば行ける所らしいが、二日を予定した。
レンタカーは二日借りるより、三日の方が安い。
8千円ほどだ。


新旧の建物が混じる波止場通り

 港に海洋博物館がある。
千数百年前のマオリ族の渡来から、西洋人の渡来、その間の船舶の歴史などが展示されている。
展示の仕方は、大阪の民族学博物館のように実物中心でよく分かりやすい。


マオリの遠洋航海用の船

 昼食は町の日本食やでカツ丼とビール。
日本の銘柄の中にコロナと言う名があったので、日本人の店員にNZのブランドかと聞くとそうだと思うと答えたのでそれにした。
直ぐ店員が現物を持って戻って来てどうも違うらしいと言う。
ラベルを見るとメキシコと書いてある。
日本からメキシコは遠いが、ここからなら近いんだなと実感する。


戦没者記念碑
NZのいたる所にある
20世紀始めの南アフリカでのボーア戦争、第一次世界大戦、二次大戦、ベトナムとNZが参戦した戦の戦死者銘が刻まれている
一度も戦争に負けたことが無く、ましてや戦争裁判にも掛けられたことの無い国だけに、よく目立つところに建てられている
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4/14 Rotorua-Auckland by bus

2010-04-14 17:35:30 | ニュージーランド2010

Rotoruaのi-sight前
前回はmaoriのダンスなどで歓迎されて賑やかだったが、今回は寂しい

これから乗り込むNaked Bus
この会社が一番安いようだ

 無事バスに自転車が積めた。
11時35分発のAuckland行きに乗り込んだ。
3時間と少しの旅だが、途中トイレ休憩が無いと困るので、水は極力控えた。
坊主頭で一見無愛想な運転手に見えたが、気さくないい男だった。

 前回南下した時には気が付かなかったが、景色としては南島よりも自然が残っているようで、美しいと思った。
道際も全てがワイヤーのフェンスで囲まれている訳ではない。
緑も、ずうっと南島の北部より多い。
 これなら気持ちをもう少し維持して自転車で上がって来ればよかった。
しかし、一回挫けた気持ちは元に戻らない。


豊富な水を滔々と流す川の際にあった焼却場
少し場違いな感じのモダンな建物だ

 4時近くにAucklandに着き、宿の向かう。
前回と同じ、Surf'nSnow Bckpackerだ。
着くと幸いTakesnがレセプションにいて、Northland行きのレンタカーも手配してもらった。

 昼飯が食べられなかったので、持ってきたサンドイッチを地下の食堂で食べる。
暇そうにしていた若い日本人の女性が話しかけてきた。
彼女はワーキングホリデイで来て3週間、語学学校に通っているそうで、来週それが終ったら、4ヶ月の果物ピッキングの仕事に南島で着くそうだ。

 スーパーまで買い物に行き、ワインと少しの食糧を買ってきた。
果物の種類が多く、日本の柿と同じものもあった。
フェイジョアも我が家の庭で実るより5倍も大きなものがあった。
味の濃いフランスパンとワインで簡単な夕食を摂る。
コメント (1)
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4/13 Rotorua-Wai-O-Tapu - Rotorua 65km

2010-04-13 15:09:34 | ニュージーランド2010
 今日は久し振りに長距離を走った。
このRotorua 一帯は地熱地帯であちらこちらで地下から熱水が湧き出したり、噴煙が上がっている。
温泉も当然豊富に湧く。
温泉プールや風呂を完備していると客を誘っている宿屋が沢山ある。
そんな地熱地帯の中で、大規模に噴口のクレーターや、地下からの化学物質の影響で色が変わった池などが見られると言う、Wai-O-Tapuを目指した。
約30キロTaupoの方角に戻る場所にある。
2時間近く掛かるだろうと、早めの8時半に宿を出る。
道はゆるい上りが続き、峠と思われるところから今度はゆるい下りになる。
この北島でh自転車で旅をする人をほとんど見ない。
Wellingtonからの500キロ近い道すがら見かけたのは、小さなリヤキャリヤーを着けた、ただ一人だけだった。
確かに車の交通量は格段に多くなる。
しかし道はそれ程変わらないので走れると思うが、皆、北は面白くないと言っている。

 現地に着いて入場券を買う時、今からなら間欠泉を吹き上がらせるのに間に合うから先ずそちらへ行けと言われた。
来る時、Geyser(間欠泉)の看板を見かけたのを思い出したので戻ってみるがその看板が見当たらない。
その内車が沢山連なって走ってきた。
どうも終ったようだ。
毎日10時15分に、噴口へ石鹸を放り込むと化学反応で、20メートルぐらい噴出するそうだ。
終ったので看板は取外したようだ。
とんだくたびれ損だ。


地獄巡りの始まり

 見学できるのは、別府や箱根にあるのと同じような、地獄池、七色虹池だが、中にシャンパン池、フライパン池などと少しネーミングに違いがある程度。
約3キロを2時間ぐらい歩いて見学する。


直径・深さとも60メートルの池
70度の温泉が湧いているのでその湯気がすごい

12時を過ぎて帰路に着く。
途中に、もう一つ同じように火山の噴火で出来た噴口や池が並んだ2時間以上のウォーキングコースもあるが、寄ると5時過ぎになるので止めた。
町に戻って、明日のAukland 行きのバスを買おうとi-sightで昼前の便を申し込むと、自転車が積めるか分からないので、少し前に来て運転手に聞いてからにしろと言う。
その理由がよく分からないが、会話力が貧困なのでそのまま引き下がった。
便はその後にも2・3あるのでなんとかなるだろう。

 その後は町をぐるぐる回った。
昨日の博物館前の芝公園では、年寄り達が色々な遊びをしている。
日本のゲートボールの原型、クロッケー、氷の上のカーリングのように目標に近づけるのを競う、鉄玉を投げるもの、木の玉をボーリングのように転がすものなど。
暫く眺めていたが、ルールなどはよく分からない。


細かい砂利を敷き詰めたグランドでの鉄玉遊び


ゴルフのパッティンググリーンのように、硬く短く刈り込まれた芝
まっ平らを要求するらしく、写真撮影で入り込んだ韓国人が怒られていた


衣装も、仕草も、場所もゲートボールより数段優雅だ


この辺りでは黒鳥(brck swan)はよく見るが白鳥は見ない

 湖沿いに宿に戻ると、宿の前の公園と思っていたところにも、30キロ走って行って来たのと同じ、噴口や池が沢山見られた。
噴出箇所が多すぎて、住宅地に出来なかったのだろうか。


公園の黄葉越しに見る宿(YHA)

 最近は、文章を思いつくまま書いて、何の推敲もしないので、ただ、だらだらと長くなる。
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4/12 Rootorua 2

2010-04-12 16:34:39 | ニュージーランド2010

i-sight の前で見かけた水陸両用車


昨日は、部屋をシングルベッドの部屋に変えてもらった。
二段ベッドだと揺れて思わぬ時に目が覚める。

 今朝は8過ぎに起きて、クラッカーの朝食後町に出て、昔の温泉施設(ヨーロッパスタイル)を博物館にしたところを見学する。
Wellington の政府公館もそうだったが、装飾がごくシンプルで好感の持てる建物だ。
植民地経営の担当者は質実剛健を先ず建前にして執政したのだろう。


かつての温泉施設の博物館

 町を自転車で回ったが、湖のあちらこちらから温泉の蒸気が噴出している。
マオリの村も覗いて見たが現代のNZの住宅街だ。
伝統的な風習を残した村は、観光用に作られている所がある。

 昼はタイ料理で焼き飯と魚のはんぺんで済ます。
NZに来て一番の高額な食事だ。
25ドル、千6百円。

 昼食後、温泉施設ポリネシアンスパでのんびり過ごす。
水着を何処かでなくしてしまったので借りる。
Tekapoで使った後なくしたらしい。
こう云う事があると落ち込む。
町のあちこちで硫黄の臭いがしているし、蒸気も噴出している。


brackswan(黒鳥)をよく見かける
白鳥は見ない

温泉は41度程度で、長く浸かっていても、のぼせる事はない。
半身湯に浸し横になっていると、その様がなぜか心配を誘ったのだろう、巡回の係員が大丈夫かと声を掛けてきた。
温泉は、目の前に湖が広がり、カモメなどの海鳥が中州に沢山羽を休めている。


のんびりと湯に浸かる
 
帰りにスパーを見付け、買い物に入るが、夕食の食材に悩む。
牛のステーキも飽きてしまったので、それ程味付けされていないように見えた、ポークのソウセイジを買う。
これを野菜と炒めてよしとしよう。


ここはまだ日中は比較的に暖かいが、夜の冷え込みで紅葉が始まっている
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