令和4年4月5日
吉備を環る-出雲街道 余韻
令和4年4月
吉備を環る―地域をみつめ未来をひらく
新時代へ持続可能な地域づくりを探る山陽新聞社の「吉備の環(わ)」プロジェクトの柱の一つ。
岡山県民の暮らしを支えてきた三大河川(旭川、吉井川、高梁川)とその流域、
他地域との交易等々で豊かな文化をもたらした旧街道を歩き、歴史、風土、祭りや習俗、四季折々の景色を見つめ直す。
電子版「山陽新聞デジタル」(愛称:さんデジ)
吉備の環プロジェクトチームのメンバーがつづった「出合い録」
さんデジメンバー限定ですので、さんデジに登録する必要があります。(有料)
第6部 出雲街道
(15)新庄宿 桜と若者の夢膨らむ宿 (2022.3.31)
春よ、来い―。
厳しく、長かった冬の終わりが見えてきた。岡山県北を横断する出雲街道の旅は新庄宿へ。
「がいせん桜通り」のソメイヨシノが緑の芽を膨らませている。
(14)美甘の宝 滋味と思い詰まった缶詰 (2022.3.30)
村の宝を手のひらサイズにぎゅっと閉じ込めた。
かむごとにうまみが増すジビエ。香ばしい身がほろほろとほぐれる川魚。
「山の宝」と名付けられたその缶詰は、緑が濃い山と美しい渓流に囲まれた真庭市の旧美甘村で作られている。
(13)勝山宿の会 街道歩き歴史をつなぐ (2022.3.29)
道と川が人をつなぐ。
出雲街道と旭川が交わる真庭市勝山の勝山宿。
清流に沿って石畳が延びる町並み保存地区は、古い町家の軒先を彩る「のれんの町」として人を呼び込む。
(12)高田硯 名品彫り磨く最後の職人 (2022.3.28)
動画が有ります。
硯(すずり)は地球だ。
「陸(おか)」で墨をすり、墨液を「海」にためる。
億年単位の地殻変動で形成されたごく限られた岩石が、その材料となる。
(11)版画寺 荒れた禅寺“美術館”に (2022.3.27)
動画が有ります。
うわさの禅寺は小さな農村の中にあった。
真庭市に入った出雲街道はしばらく峠の上り下りが続く。
難所を越えた先に山里の原風景が開けた。
民家が点在する田園地帯を包み込むように目木川が曲線を描き、旭川に注ぐ。
(10)商いの坪井宿 杉桶がつなぐ100年の味 (2022.3.25)
ほんのりと漂う、醤油(しょうゆ)の香りに誘われて…。
訪れたのは津山市旧久米町地区の坪井宿。
閑静な住宅地に様変わりした宿場町で、たった一軒だけ商売を続ける老舗がある。
(9)美作ヒノキ 信頼の良木育む「大国」 (2022.3.24)
競り人は威勢がいい。
「ヒノキの直(ちょく=真っすぐな丸太)。
ええぶんで。さあ3万から。3万、はい3万2千、2千、3千…」
(8)翁橋 「津山銀座」の歴史伝える (2022.3.23)
橋は雄弁に歴史を語る。
アールデコ様式の意匠が目を引く石の欄干、頂にはアンティーク調の街灯…。
(7)津山洋学 幕末動かした世界地図 (2022.3.22)
地域の偉人や宝物との出合いも旅の醍醐味(だいごみ)だろう。
出雲街道は津山城下に入った。その東の玄関口、本瓦や格子戸の町家が軒を連ねる城東地区は「洋学のまち」の拠点でもある。
(6)三義士 古里で学んだ武士道貫く (2022.3.21)
街道を東から飛脚が駆けてくる。
元禄15(1702)年の暮れ。
出雲街道筋にある美作国河辺村の茅野家に一通の書簡が届けられた。
(5)こころざし 宿場に集うアイデア実現 (2022.3.20)
動画があります。
宿場町には人が集う。
岡山県勝央町の中心部、勝間田。駅前の国道を北へそれると、風情漂う石畳の通りに出合う。
江戸初期、出雲街道沿いに整備された勝間田宿の町並みだ。
(4)勝間田焼 「幻の陶器」復活に挑む (2022.3.19)
動画があります。
山の中を魚が泳ぐ。
今にも跳びはねそうなタイ、大きな口を開けるオコゼ、太いヒレで立ち上がるシーラカンス…。
岡山県勝央町上香山の山あいにある「里山魚陶ギャラリー 六清(りくせい)」は、リアルで愛らしい魚の置物が並ぶ。
(3)安養寺会陽 最古級の伝統、再開祈る (2022.3.16)
動画があります。
くぐもった般若心経が境内の静けさを際立たせる。
2月12日夜、美作市林野の安養寺では14日間にわたる修正会(しゅしょうえ)の結願(けちがん)を迎えた。
本来なら読経の後、本尊を安置する観音堂から陰陽2本の真木(しんぎ)が投下され、まわし姿の男たちによる争奪戦が繰り広げられる。
(2)姫新線 「播美」結ぶ悲願の鉄道 (2022.3.15)
動画があります。
ディーゼルエンジンの低音が旅愁を誘う。
動画があります。
出雲街道にほぼ沿いながら作東地域を走るJR姫新線。
ひなびた木造駅舎を単線のレールが結び、1両編成のワンマンカーがわずかな乗客を運んでいた。
(1)峠越え 国境伝える「道つくり」 (2022.3.13)
動画があります。
落ち葉を踏むと、懐かしい気持ちになる。
冬晴れの日、美作市土居と兵庫県佐用町にまたがる万能乢(まんのたわ)(万ノ乢)に向かった。
江戸初期、津山藩が開いた美作と播磨の“国境”越えのルートだ。
出雲街道はここから岡山に入る。
動画紹介は、デジタル新聞ならではと取組です。