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MONAのフォト・ギャラリー

写楽・・話楽・・・な日々

昔ばなしを語る

2018-06-15 23:25:01 | 小さなおはなし

図書館や コミュニティハウスや お寺などで 昔話を語る機会があります 

聴いて下さるのは 大人だったり 子どもだったり・・・ 

それは 自分にとっても いろいろな事を考えるきっかけになります 

昔話の背景にあるもの その時代や地域性 人々の生活など  

そして 長い間 語り継がれてきたのにも理由があるはずです   

できるだけ調べ 残りは想像力を駆使し 悩みながらも  

それを語るのは 興味深いものがあります  


その延長上にある世界 5月上旬に旅した遠野は 昔話の宝庫です 

誰もが知っている 柳田國男の「遠野物語」は   

遠野出身の佐々木喜善(ささき きぜん)から聞いた 神や妖怪などの不思議な話をまとめたものです  

佐々木喜善(1886-1933)は 遠野市土淵の山口という集落で生まれ 祖父は名うての語り部 

幼い日々 その祖父から 様々な民話や妖怪譚を吸収して育ったそうです 

上京し作家を目指しましたが 病気の為 郷里に戻り 

民話の収集 研究を続け 「日本のグリム」とまで称されました 

48歳で亡くなった喜善の墓は 山口集落の東側の丘「ダンノハナ」にあります 

集落を挟んだ 向かい側の丘は「デンデラ野」と呼ばれ 

昔は 60歳になると このデンデラ野に追いやられました 

つまり「姨捨」です 

老人たちは 日中は里へ下り 農作業を手伝ったりしながら 食べ物を得 

自然に寿命が尽きるのを待ったのだそうです 

ダンノハナは死の空間 集落は生の空間 デンデラ野はその中間なのでしょうか? 

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不思議の国のアリス

2018-02-05 22:11:20 | 小さなおはなし


誰でも 子どもの頃に読んだことがあるでしょう  

「 不思議の国のアリス 」 ルイス・キャロル 著 

荒唐無稽な 登場人物と 筋書きが 強烈な印象でした 

何度読んでも まるで 初めてのように 

迷路に迷い込み 途方に暮れているアリスになりきってしまいます 


さあ 今回のアリスは? 

こんな「仕掛け絵本」として現れました



ページをめくる度に 不思議な世界が立ち上がってきます 

その片隅の綴じたページは また別の 小さな世界!

本いっぱいに詰められた 仕掛けをひとつひとつ見ていくと  

作者の「 不思議の国のアリス 」に対する思い入れが伝わってきます 

子どもはもちろんですが  

大人が 大いに楽しむ絵本ですね!?

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金の魚

2017-11-23 22:39:30 | 小さなおはなし


この1週間に こどものおはなし会が1つ と おとなのおはなし会が2つ ありました 

こども・・ は 子ども向けの手袋人形で 歌とおはなし 

おとな・・ は 東京と横浜で ロシアの昔話「金の魚」のおはなしです 


多分 みなさんも知っているのではないかしら?  

こんなお話です 


貧しいおじいさんとおばあさんがいました 

おじいさんは 毎日 海で網をうっては 魚をつかまえ どうにか暮らしていました 

ある日のこと 網を手繰り寄せると 小さな金の魚が一匹かかっていました 

金の魚は おじいさんに 「望みを叶えてあげるから 逃がしてくれ」と 頼みます 

おじいさんは しばらく考えましたが 何も思いつかないので そのまま 魚を逃がしてやりました 

家に帰って この話をおばあさんにすると おばあさんの怒ること 怒ること・・・ 

「パンぐらい 頼めばいいのにさ!」と 繰り返し責め立てられ とうとう 海へ行き 

金の魚を呼びます 

金の魚は 望みを叶え パンをどっさりくれました 

でも おばあさんは それで満足しません 

パンの次は 新しい木の桶 次は 新しい小屋 そして お屋敷と奥方の暮らし 

さらに 女王に・・  

とうとう 海の皇帝になりたいとまで 言い出します  

おじいさんは 仕方なく 海へ行き 金の魚を呼びます・・・ 


さて 結末は??? 

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しあわせハンス

2017-09-19 22:19:55 | 小さなおはなし


「 おとなのおはなし会 」で グリムのお話から「 しあわせハンス 」を語りました 

こんなお話・・ 


ハンスは真面目に7年働いて ご主人さまから 給金として 金の塊を貰いました 

ハンスは大喜び 

「 おいら なんて 幸せなんだ~ 

金を布切れに包み 肩にのせ おっかさんのいる故郷の村をめざし歩きはじめました 

しかし 途中でいろいろな人と出逢い その度に 持っているものを取り換えました   

金 → 馬 → 子ブタ → ガチョウ  → 砥石+転がっていた石 

とうとう 金は二つの石になってしまいました 

ハンスは 石は重いし おなかはペコペコ のどはカラカラ   

すると 目の前に井戸がありました 

井戸端に石を置き 水を汲もうと屈んだ瞬間 体が石に触れ 二つの石は井戸の底へ落ちていきました 

バッシャーーン   

あーあ  

でもね その時 ハンスはなんて言ったと思う??? 


おいら なんて 幸せなんだ~   

重い荷物は もう なにもない 

ハンスは おっかさんのいる故郷の村に向かって 駆け出したって!  


こんな お話です 


ブータンにも これに似たお話があります 

ヘレー爺さんは 木の根元から トルコ石を掘り出します 

トルコ石を 次々に交換していって 最後に手に入れたのは「 歌 」 

ヘレー爺さんが歌うと 村の人達 みんなが喜び 

ヘレー爺さんはとっても幸せでした 

 


*** 写真は ヤブミョウガ(薮茗荷) *** 

おはなしとは 関係なかったですね!? 

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こねずみ しゅん 

2017-09-16 23:04:01 | 小さなおはなし


おなじみの「 チュー太 」です 

今日は 子どものおはなし会で 

「 こねずみしゅん 」になって 

「 のはらうた 」 工藤直子 作 の詩を朗読しました 

 

どんぐり 

        こねずみしゅん

どんぐりが ぽとぽとり 

やぶのなか ころころり 

のねずみが ちろちろり 

おいしいぞ かりこりり 

 

かんがえごと 

         こねずみしゅん 

子ネズミは みんな 

どんぐりをかじりながら 

かんがえごとをする 

ひとつかじって・・・・はてな? 

ふたつかじって・・・・なるほど 

みっつかじって・・・・そうか 

よっつかじって・・・・でもね 

いつつかじって・・・・ええと 

むっつかじって・・・・しかし 

ななつかじって・・・・たとえばさ 

やっつかじって・・・・つまり

ここのつかじって・・・・やっぱり 

とうで とうとう わかった! 

きょうは 10こ かじったので 

10こぶん かんがえごとが できた 


こどものおはなし会が 2週続きました 

ちょっと疲れました

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こんにちは トラクター・マクスくん

2017-05-29 22:55:26 | 小さなおはなし


ちょっと風邪気味 声がかすれています 

なので 最近みた絵本の一つを紹介しましょうね 


「 こんにちは トラクター・マクスくん 」
 ビネッテ・シュレーダー作 岩波書店 

お百姓のクラースさんと、あし毛の馬フロリアンは 年をとって思うように働けなくなりました 

ある日のこと クラースさんはフロリアンにこう言いました 

「 明日 トラクターのマクスがやってくる 農作業はマクスがやってくれる フロリアン これからは楽ができるぞ 」 

フロリアンは 嬉しくて 嬉しくて マクスがやって来るのを待ちました 

そして ピカピカのマクスがやって来たのです 

マクスは バリバリ働きました 

日が暮れ始めても まだまだ 働き続けました 


フロリアンは仲良くしたくて 納屋に帰ってきたマクスに話しかけるのですが マクスは知らんぷり 

冷たく 黙り込んでいます 

フロリアンは 独りの時より 寂しくなりました 

やがて 冬が来て 春へと季節が移る頃 雨がよく降り 地面はどろどろになりました 

止めるのも聞かず マクスは外へ飛び出し 動き始めました 

でも 泥にタイヤがはまり 身動きできなくなりました 

あがけばあがくほど どんどん泥の中に沈んでいきます 

「 フロリアン 手伝ってくれ 」 

フロリアンは マクスを泥の中から引き出しました 
 


フロリアンとマクスは 今では よい友達です  


シュレーダーは 1939年 ドイツのハンブルグに生まれ ミュンヘンの美術学校を卒業後 グラフィック教育を受けました 

 シュレーダー絵本のページ一つ一つが さながらフランドルの名画をみるようで 

ストーリーも ある時は楽しく ある時は不思議な世界を繰り広げます 



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図書館で 「おとなの楽しむ おはなし会」

2017-04-09 22:22:09 | 小さなおはなし


昨日は コミュニティハウスでの「こどもの おはなし会」 

そして 今日は 図書館での「おとなの楽しむ おはなし会」 

それと 横浜公園の「スプリング・フェア」というイベントに 地元グループが出店しているので それのお手伝い 

この3日間の キツキツのスケジュールを 何とかこなし ホッとしています 

まだ お花見していませんでした・・・   

横浜公園は 一面のチューリップが見事です 

チューリップは これからが見頃なので お天気が安定したら いらしたら如何でしょう?  

晴れた日に 大桟橋のコースと組み合わせるのも 素敵ですよ! 


 

 

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ラウラとふしぎなたまご

2017-03-12 23:15:52 | 小さなおはなし


「こどものおはなし会」で 子どもたちが「どうしても読んで!」と言ったのが 

この本  

ラウラと ふしぎなたまご  ビネッテ・シュレーダー 文/絵 

ビネッテ・シュレーダーの絵に惹かれて  この本を持ってきたけれど  読むことはないと思っていました 

ラウラと  ハンプティ・ダンプティが 暗い森の中で出逢い 冒険に出かけますが まるで 夢の中を浮遊しているような・・・ それも途中から悪夢へと傾いていきます   

最後も 不思議な終わり方のストーリー! 
 


女の子たちは 恐々という顔をしていました 

読んでいる私はといえば 暗い画面に小さな黒い文字なので とても見づらい  

他に  楽しい本がいっぱいあるのにねぇ~ 

でも この不思議な世界に惹かれる 子どもの感性は素晴らしいと思いました  
 

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心のリセットは 眠ること 子どもと遊ぶこと

2017-03-11 22:14:30 | 小さなおはなし


ここしばらく 忙しく 心配事もあって どこかに無理がかかっていたようです 

やっと 眠り・・ 眠り続けました 

そして 今日は「こどものおはなし会」の日です 

4歳から小学生の子と一緒に わらべ歌や 手遊び ペープサートや 絵本の読み聞かせなどをしました 

こういう事がある日常が 心のリセットには一番いいのです 

「どの絵本がいい?」 

何冊もある絵本の中から「どうしても この本を読んで」といわれたのは 選ばないだろうと思っていた一冊 ! 

子どもの感性にびっくりしました 

その本は 明日 紹介しましょうね 


私から子どもたちにあげるもの それと同じくらい 私は子どもたちから貰っているのだと思った一日でした 

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生きること 死ぬこと 大変な一日

2017-03-09 21:35:02 | 小さなおはなし


昨夜は スマホを手の届く枕元に置いて寝ました 

近所の友人の具合が いよいよ悪くなり ただ一人看取りの介護をしているご主人から電話がかかったら 行けるようにと思ったからです 

もし 真夜中に何かあって ご主人がパニックに陥ったら 誰か一緒にいた方がいいですものね 

でも 友人は 真夜中に ひとりで静かに逝きました 

朝6時に ご主人が起きて 息をしていない彼女に気づきました 

朝早くに 私は 看護士さんと一緒に まだ温もりの残る彼女の体をきれいにして 服を着替えさせ 家に戻りました 

後は 家族と葬儀屋さんがすることです 

介護するご主人が最期までもつだろうかと心配していたので 友人の死は 悲しみよりも 「やっと 苦しみから解放されたね」という安堵の気持ちの方が大きいのです。 


それから 私の一日は始まりました 

予定されていたことをこなし お隣が初孫を見せにきてくれたり 息子のお嫁さんが孫を連れて遊びに来たり 電話で娘の相談にのったり・・・ 

まさに 生と死の ごった煮! 

その中を さらさらと平然と泳いでいる自分を もう一人の自分が心配げに見つめています 

あなた 本当に大丈夫なの?  

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