私が帰りかけた時 スケッチブックを手にした人が やって来ました
仕舞ったカメラを もう一度 取り出して
撮らずには いられません
静かな山あいに 渓流の音が響く
美しい蓮田の 朝
***** 一年前の 写真から *****
私が帰りかけた時 スケッチブックを手にした人が やって来ました
仕舞ったカメラを もう一度 取り出して
撮らずには いられません
静かな山あいに 渓流の音が響く
美しい蓮田の 朝
***** 一年前の 写真から *****
煩悩から抜けられない衆生(しゅじょう)を
穢土(えど)と いうのですね
私たちは そこに生きている
ニュースをみていて 思いました
少し 気分転換に
浄土へ 遊びに行きませんか?
さわやかな 朝の蓮田へ・・・
*** 一年前の写真です ***
夏は 何処に行ってしまったのだろう?
朝になると うわんうわんと巻き起こる セミの合唱も聴こえないし
夏休みに入った 子どもたちの 賑やかな声もない
どんよりと曇った 空と
時折 地面を僅かに湿らせる雨
今は どの季節だったっけ
蒸し暑いのは 確かだが・・・
無重力に漂う日
***** こんな色彩に富んだ夏は 何処へ?
2年前の 写真です *****
大沼で出逢ったこのトンボは 何でしょう?
トンボの図鑑を 調べて やっと この名に 行き着きました
コフキトンボ
♂ は ずんぐりした シオカラトンボといった姿
♀ には 2種類あります
♂ によく似た 同色型と
全く似ていない 異色型
異色型は 別名 オビトンボともいわれています
写真は これかな?
*** 参照した図鑑の コフキトンボ ***
夏の盛りなのに 横浜は 例年より 蝉の声が少ないです
どうしたのでしょう?
蝶も 少ない気がします
「 ヤマユリが咲いたら あげるよ 」
「 ホント!? 」
思いがけない 嬉しい プレゼント
部屋の中が 華やいだ
外から戻ると 「 お帰りなさい 」というように
百合の香りが 出迎える
でも カメラを向けながら 思った
>あなたは 此処で 撮るべきではないわ
>深い緑の山の中で 目眩のする程の芳香を 振り撒きながら
>独り 誇り高く 野性を失わずにいる
そんな あなたが とても好きなの
函館のトラピスチヌ修道院 「 旅人のための礼拝堂 」にて
何を 祈りましょうか・・・
> どうか 核兵器も 「原発」もない社会をつくる 手助けをして下さい
> まるで 一国の首相みたいだな~
と 横からツッコミが・・・
だって 一人一人の ささやかな幸せも
風の中の 一片の羽根のようなもの
風が吹き荒れれば 跡形もなく飛ばされてしまう
福島の原発の事故から 学び
先々を考え 自分たちの手で コントロールできる社会を造らねば
初めは 八百万の神々へ 世の安寧を祈願しに(ホント?)
出雲へと 向かうつもりが
台風に阻まれ 乗った雲は 北へと流され
函館に 漂着しました
そして 戒律厳しい修道院の礼拝堂で祈っている 不思議・・・
日本の国だけでなく 地球全体を考えよ
という 啓示なのでしょうか?
ハテ・・・
緑の回廊を 上がって行くと
ガラスの扉が 開け放たれ
そこは 澄み渡った 青天井の
360度 遮るもの一つない 天空の間
真っ直ぐに 降り注ぐ 陽の光と
気儘に 吹き過ぎていく 風
足がすくんで
ただ ただ ボーっと 見惚れていた
「 いらっしゃいませ 雲をお探しですか? 」
突然 にこやかで優雅な物腰の店員(天員?)が 現れた
「 は はい・・・ 」
「 どのような雲が お好みでしょう?
今の季節 多くの方に人気がありますのは 綿雲ですが・・・
刷毛で刷いたような すじ雲も さわやかで これからの季節には良いかと 」
「 ここでしか手に入らない 雲ってあります? 」 と 私が訊くと
店員は ゆらゆらと湧き出した雲を 取り出した
「 それでしたら この雲は如何でしょう
太平洋と 日本海が出逢う 津軽海峡でしか生まれない雲です
エッセンスとして 大マグロの 心の音も 配合されていますのよ 」
そう言いながら 津軽海峡雲を そっと私の肩に羽織らせる
う~ん・・・ なかなか いい感じ~!
「 まあ 何てお似合いなの! 」
と言う 店員(天員?) の 褒め言葉にのせられ
買ってしまいましたよ~
津軽海峡雲のチュニック 綿雲の帽子 すじ雲のストール
ここ 何処?
えっ・・ 函館山
天辺の 赤茶けて そそり立つ峰
それとは対称的に 緩やかに 長い裾野をひく 駒ケ岳(1,131m)
そして 緑の裾野に広がる いくつもの湖沼群
この ため息の出るような 美しい自然も
元は 駒ケ岳の噴火が 引き起こしたものです
350年余前の噴火で 川が堰き止められ
今の地形を造り出したそうです
この牧歌的な自然も 火の神が 眠りについている間だけのこと
いつか その眠りが 破られる時がきます
日が昇るにつれて
睡蓮や コオホネや ヒツジグサの蕾が 緩やかに 花開きはじめました
鳥たちのさえずりも 賑やかに
アカゲラ ゴジュウカラ ヨシキリ ムシクイの仲間・・・
睡蓮の間を 歩いて行く 水鳥の仲間・・・
いつまでいても 飽きないけれど
コーヒーを飲み終えたら そろそろ 出発の時です
大きな楓の木の下は
テーブルや 椅子の上や 足下に
竹とんぼの実が いっぱい落ちていました
朝5時
大沼は まだ 朝もやの中
点々と 小さな島が 朧に浮かび
幻想的な 風景です
実像も 水面に映る 鏡像も
どちらが どちらか・・・
漂う 靄が 生みだした
幻なのか・・・
白いもやが 明るさを増し
ぼんやりとした光の球体が 現れました
みるみるうちに 消えていく もや
眠りから覚めたように 辺りが輝きだします
ひっそりと 樹木に覆われた 澱みも
日が燦々とふり注ぐ 湖面も
溢れ出す
生きるものたちの 鼓動
別の処へ 旅行する予定だったのですが
台風の為 道南へ行く事にしました
函館から 車で40分ほどの
美しい湖沼のある 大沼国定公園 です
大沼の隣の 小沼
夕暮れ 誰ひとり いません
聴こえるのは
鳥のさえずりと 水鳥の羽ばたき
時折 魚が跳ねる水音だけ
もう 花は閉じていましたが
湖面は 睡蓮と コウホネに 覆われています
日が傾くにつれ
湖の表情は 刻々と 変っていく
ここ数日の 目の回るような忙しさと
湖の畔で ただ日が沈むのを眺めている この静謐な時
ものすごい 落差です
旅に出て 良かったと 思う時