静まり返った観客席、氷の上でフリーの曲の始まりを待ちます。
雑念は消えて、心の中は静か・・・
自分の納得のいく演技が出来さえすればいい。
他のスケーターの点数・・・それはそれ・・・
フィギュアスケート・フリー。
最終滑走グループの順位は最後。
ヘッドホンで自分の曲を繰り返し聴きながら、最高の演技のイメージを染みこませます。
その間も、体が固くならないよう柔軟体操。
決してコンディションはベストではありません。
リンクサイドに出た瞬間、観客席の興奮の余韻が伝わります。
きっと素晴らしい演技だったのね・・・ライバルは・・・
以前だったら、きっと心が揺れたでしょう。
でも、今日の私は違います。
集中力が高まってゆきます。