「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

ふがいない僕は空をみた

2011-02-14 15:08:05 | 書籍・絵本
 

 ふがいない僕は 空をみた  窪 美澄 新潮社

  悪い人もいい人も出てこない。
  どの登場人物にも愛すべきところがあり、憎むべきところがある。
  不妊。性癖。貧困。家族。世間。友達。愛。
  戦うのも守るものが容易ではないから、ときどき彼らは混乱し
  戦うべきものと守るべきものを間違えもする。
  その滑稽さと切なさと愛おしさ
  そうしてこの小説が描くのは生きていくことへの圧倒的な肯定である。
                                       ( 書籍・おび より )

   第8回「女による女のためのR-18文学賞」大賞
   というからに、性描写が濃く、ちょっとたじろぎながら読み始めたのだが
   ・・・
   なんで、こんなに感動するんだ。
   よい新人作家が現れたものだなあ
   全部で5話 入っているのだが 読み進めるごとに
   面白さが増していく
   「人」をみる目があたたかくて
   世界を肯定するやさしさに満ちている。

   いまにも雪が降ってきそうな空模様
   どうしょうもなく悲しいとき つらいとき
   私、 ふがいないなあ~と。
   自分のみている世界が狭すぎるせいかな
   うゎ さらさらと 雪 
   空を見上げる。
   
   > この窓からの風景が一瞬で消えるようなことが起こっても
       私はこの世界に生まれてこようとする赤んぼうを助けるだろう
       だから、生まれておいで

  

    娘からのプレゼント・チョコ
    可愛くて、なかなか食べられないよ。
   
  

最新の画像もっと見る