「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

『 はるかぜのたいこ 』

2008-02-19 20:17:34 | 書籍・絵本

              

                 はるかぜのたいこ

                       安房直子 作
                       葉  祥明 絵
                            金の星社


        まだまだ、風が冷たく寒い日が続いています。
        春が待ち遠しい、そんな気候にぴったりの絵本です。

        風邪を引いたうさぎさんに くまの楽器屋さんが薦めてくれた
        不思議な「たいこ」
        ど~んと力いっぱい叩いて 目をつぶると
        ふうっーと暖かい風が吹いてきました。
        もっと、叩くと・・・

        葉祥明さんの淡い色合いの絵が春の風景にぴったりで
        とても素敵です。

        ↓は 作者の安房直子さんの言葉ですが

        『 どんよりとした雲の多い日に こんな たいこがひとつ
         あったら どんなにたのしいでしょう。枯がれの冬の野原の
         まんなかで わたしは おもいきり はるかぜのたいこを
         たたいてみたいのです。
         そうすると 心が明るくなってきて なにかすてきなことが
         はじまる気がします。 』

          なんか、たいこの音が聴こえそうです。
         <どーん どーん >っ と。