はるかぜのたいこ
安房直子 作
葉 祥明 絵
金の星社
まだまだ、風が冷たく寒い日が続いています。
春が待ち遠しい、そんな気候にぴったりの絵本です。
風邪を引いたうさぎさんに くまの楽器屋さんが薦めてくれた
不思議な「たいこ」
ど~んと力いっぱい叩いて 目をつぶると
ふうっーと暖かい風が吹いてきました。
もっと、叩くと・・・
葉祥明さんの淡い色合いの絵が春の風景にぴったりで
とても素敵です。
↓は 作者の安房直子さんの言葉ですが
『 どんよりとした雲の多い日に こんな たいこがひとつ
あったら どんなにたのしいでしょう。枯がれの冬の野原の
まんなかで わたしは おもいきり はるかぜのたいこを
たたいてみたいのです。
そうすると 心が明るくなってきて なにかすてきなことが
はじまる気がします。 』
なんか、たいこの音が聴こえそうです。
<どーん どーん >っ と。