「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

『 1・2・3 』

2007-08-05 16:58:26 | Weblog
  
            
                        
        『 1(ワン)・2(ツー)・3(スリー) 』
        中川ひろたか  和田 誠    クレヨンハウス

     「ワン・ツー・スリー」と3ページで 展開するお話が10話
     言葉がほとんどない。 
     奇想天外なコメデイー絵本だ。
     和田誠さんの絵がいい。

    
        


      朝、咲いて 朝に散る
      「あさがお」の花
      <花ことば> は 「はかない恋」
      または ツルがしっかりと巻きつくことから
      「偉大なる友情」 ともいわれている。

      花を育てるのが 苦手な私が1度だけ
      立派な 「あさがお」 を咲かせた夏がある。
            子どもが小学1年生の時 夏休みに学校から
            持ち帰った「あさがお」の鉢を 枯らさないようにと
      ひと夏、「あさがお」に  かかりきり になった。
           <あさがおの観察ノート> みたいものがあって
      1日に いくつ花が咲いたかを記入する項目があったからだ。

      1・2・3・・・ と花を数えた。 1・2・3・・・ と子どもが笑顔になった。
            あの夏の日の 「あさがお」 と 「夏休み」 を想う
      今日、「あさがお」が咲いていた。 真夏日
           

       

『 パンダの季節 』

2007-08-03 17:05:48 | 書籍・絵本


    写真家 岩合光昭さんの写真展 「パンダの季節」を観てきた。

              パンダの季節 岩合光昭写真展

       

                 パンダの写真が90点ほど展示されていた。
                 岩合さんの動物写真には 不思議な力がある。
                 ぬいぐるみのようなパンダに興味がなかったのに
         好きになってしまった。
        パンダって絵になる動物だね。  

           
              


         「ネコを撮る」 岩合光昭 朝日新書

            パンダの写真集が並ぶ会場だが、私は<猫の本>を買う。

         30年以上も世界のネコたちをみつめてきた写真家
                ならではの <ネコ写真術>の本。
        ネコの探し方 機嫌の取り方 シャッターチャンスなど
               ネコ写真の撮りかたのヒントもいっぱい。   

               「ネコを撮るとは、見ることに始まり 見ることに終わる。」
       ネコを撮り続けた岩合さんらしい言葉が印象に残る。
       テク二ックもたくさん教えてくれているけど
       フォトエッセイに動物を愛している心が伝わってくる。
   


     
          


『 四度目の氷河期 』

2007-08-01 13:49:04 | 書籍・絵本


 『 四度目の氷河期 』 萩原 浩
                        新潮社

   ぼくは今日からトクベツな子どもになることにしたー
   何をやっても、みんなと同じに出来ないワタルは
   ある日死んだ父親に関する重大な秘密を発見する。
   その瞬間から、少年の孤独なサバイバルゲームは始まった。
   「自分」を生きるため、本当に大切なことって何?(書籍の帯より)

   「明日の記憶」 「あの日にドライブ」の作者
   萩原作品としては 少し、物足りない・・・
   でも、青春小説は<明日>に繋がるからいいなあー。
 
         

   数日前 母は施設で 徘徊中 腕を骨折した。
   そんなわけで 毎日 施設へ通った。
  
   母の手を握り続けた。
   私より母の手が小さいことに驚く
   いつの間に こんな細い腕になったのか。
   私が幼い頃 手を引いてくれた母 
   その手は 大きくふっくらとしていた。
   今は カサカサで 枯れ枝みたいだ。

   この事態に 母は神経を昂ぶらせていた。
   ストレスなのか、ボケ状態とも違う
   普通の状態ではない。
   (認知症なので すでに普通ではなかったけど・・・)
   いったい、心の中で
   なにを感じて なにを望んでいるのか
   さっぱり見えてこない。

   認知症の閉ざされている棟
   暗証番号を押さなければドアは開かない。
       あぶないので、窓も開かない。
   ここ数日、何時間か「認知症棟」にいるだけで
   あきらかに苛立つ自分・・・。

  
     
  
   もう、大声で喚いている老人も
   徘徊している老人も よだれをながしている老人も
   見たくはなかった。
   そんな人達に笑顔で話しかけている「職員さん越し」に
   後ろめたい気持ちを隠しながら ただ、外を眺める。 
   風 木々の緑 すずめ  「すずめ」が来ている。
      無意識のうちに そればかり 眺めてしまう。
   人の世の無常 ・・・