ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

外論59. マネジメントと人の問題

2008-11-20 | ISO外論
ISO/TS16949 6.2.2.4:従業員を動機付けるプロセスを持つこと。
継続的改善を行うこと。品質目標を達成すること。革新を行う環境を創造すること。これらの動機付けのためのプロセスをもつこと。

あの保守的なISOで「革新」という言葉が出てくるのは、ここぐらいである。ISOは顧客と約束することを前提とした文書であるから、確実に実行できること、実行していることしか書けない。ISOの認証取得のプロセスでは、この文書作りに集中して時間をかけるから、消極的になってしまう。

このような消極的で静的なプロセスから脱皮するためには、動的でダイナミックな活動を中心としたプロセスが必要である。このために動機付けのプロセスが必要である。規格要求事項では従業員の動機付けのプロセスであるが、経営者、経営幹部についても動機付けのプロセスが必要となる。

品質目標を達成する活動をおこなうこと。
継続的改善という活動をおこなうこと。

品質管理の活動の基本はPDCAというサイクルである。品質管理だけでなくPDCAは具体的な経営の手順である。

品質目標のPDCA。
継続的改善のPDCA。
革新を行う環境を創造するPDCA。

活動の良さは双方向なことである。
双方向だとそこから新しいものが生まれる。

どのような「教育」が動機付けに役立つ教育なのだろうか。
教えるものと教えられるものが固定している教育では双方向になりにくい。
OJTといわれる現場教育は、教えるものも学びながら教えるので、共に成長することができる。その意味からも、現場教育、実務教育は継続的に進めなければならない。
教えるものの動機付け、意識の改革が必要である。
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