ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

外論46. 測定、分析、改善の目的

2008-11-05 | ISO外論
8.1 製品および品質マネジメントシステムの適合性を確認し、継続的改善を行う。
そのために、測定、分析、改善を活用する。

8章からはじめる利点はCAPDにある。
「汝、自らを知れ」が哲学の命題であるように、現状把握は品質管理の基本である。
内部監査を正しく行うことで現状把握できる。あくまで正しく行うことである。
2日程度のトレーニングで内部監査員は育たない。客観的に正しく物事をとらえられること。
組織におけるISO導入の真の目的(たとえ潜在的であろうが)を理解して、それをマネジメントシステムで改善することを理解してなければならない。
これができるのは人が限られている。ISOを理解していることは2番目以降の条件である。
そのようなことを、高々2日間ぐらいの教育で身につけようという無理がある。

ISOを学ぶことにより、品質を中心としたマネジメントが身につくことを期待したいが、このためには8章の測定、分析、改善から始めるべきである。
質量コストというが、量やコストの原因に品質がなっていることが多い。
その意味から品質は量とコストの先行指標である。
品質管理を実践していると、このことが分るが、実践してないと理解できないことが多い。
この思い違いをなくすことが、品質マネジメントで重要なことである。
量やコストが重要でないという意味でない。

8章は測定、監視、内部監査などについて、製品、プロセス、システムなどきめ細かく確認するように要求されている。
これを十分に実践することで、品質マネジメントのCAPDがまわることになる。
CAPDを繰り返すことが継続的改善である。
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