ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

外論57、シナジー効果をあげる継続的改善  

2008-11-17 | ISO外論
「改善とは強い点をより強くすることである。」と日本の改善を高く評価したドラッカーが「マネジメントとは強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである」といっている。そればかりか、持論のイノベーションの進め方についても強い点を強くすることからはじめることを強調している。このことからも、日本流改善は経営革新に役立つことが証明される。

あなたの組織の強い点、優れた点はなんですか。
その強さをますます強くする工夫や活動がありますか。
それを顧客や社会にどのように説明していますか。

人間は自分の強さを自覚してないことが多いが、組織も強みを自覚してないことが多い。
強さを自覚してないから、ますます強くするための工夫や活動はしない。
スポーツの選手を考えても、一流の選手は一流の目標を持っている。
子供が一流になりたいという夢を持つのは大切だが、環境や愛情を持って育てる人がいなくては、努力が継続しない。

強さを自覚するため、教育、方針や目標など多くの方法があるが、それが活かさせていない。たとえば、方針が抽象的で、何をどのように強くしたいかという具体的目標がないことが多い。
デミングのサイクルでは、品質に関する意識と責任感をベースにPDCAという継続的活動がくり返される。

教育、方針、目標、継続的改善などは優れた経営の道具であるが、強くしたい目標と目標達成の気構えがなくては何も生み出さない。

まず、現状の組織の強い点を自覚できる人を育てること。
強い点が自覚できれば、問題点は強い点をより強くするための障害として前向きに対応できる。問題点は後ろ向きで、問題点を指摘するのは人を傷つけるからと遠慮する考えがあるが、前に進むときに傷をなめあっていてはならない。
人に起因する問題は、もう一歩深く解析するとシステムの問題として取り上げるべきことである。そのシステムに関連する人たちの共通認識ができれば、改善に対する協力の意識が生まれる。
組織は人の意識の集合体である。
組織を良くするも、悪くするも人の意識による。
目的指向、問題指向、重点指向で人の意識が集まれば大きな力になる。
相乗効果をあげるため継続的改善活動にとり組む必要がある。
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