ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

外論50. プロセスの監視、測定

2008-11-09 | ISO外論
8.2.3:プロセスが計画した目標を達成したか監視、測定すること。計画が未達成の場合は是正処置をとること。

重要なプロセスを選定してそのプロセスのPDCAがまわっているかを確認することを要求している。この確認のためあらかじめ決めておいた管理項目を測定すること。
ISOの中では高度な要求であり、この項目を監査でついてきた監査員を見たことがない。

特に製品実現プロセスの中で重要なプロセスを決めて、重点管理つまり重点的にPDCAを監視、測定することが大切である。
生産準備段階、量産開始後の安定生産移行可否の段階などは重要なプロセスであろう。

これらの段階で目標品質や目標原価を達成するための生産準備ができたか、特に品質の安定が保証できない場合は原価に直接影響するため、工程能力調査をおこない品質を作る能力を評価すると共に、今後の工程の保証のために管理図などで安定状態(統計的管理状態)を確認する必要がある。

これらの管理のための計画(コントロールプラン)は事前に、QC工程表など作成しておくと管理に洩れがなくなる。
また、コントロールプランは製造工程の管理の計画として、監視と測定の具体的方法や収集したデータの管理の方法が示されている。
必要に応じて、試作段階、生産準備段階、量産段階などで使い分けるべきである。

日本の自動車関連メーカでは既に50年前から、初期流動段階のQC工程表と量産段階のQC工程表を使い分けて成果を上げていた。
日本の自動車の新車での立ち上がりが良いのは、このような管理の努力によるものである。

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