ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

26.協力会社との共存共栄

2006-10-24 | 継続的改善52
7.4.1:購買に対する方針、要求を決め、要求に合う供給ができる能力で供給者を決める。
7.4.2:製品、手順、プロセス、設備の承認、要員の適格性、品質マネジメントシステム等の要求を明確にして供給者に伝える。
7.4.3:要求事項を満たしていることを、検査などの手段で確認する。

ISOでは、買い手と売り手の関係が同等であることを前提としている。そのため、従来から日本でいわれた系列や親子という関係より、もっと割り切った関係である。
要求することを決めて、評価して、選定しなさい、ということであり、買い手に対する要求が規格に書かれている。

日本市場に海外から参入するのは難しいといわれるが、従来の関係先ばかり大切にして新規参入を認めないような閉鎖性があっては、国際社会で生き残れなくなる。
いずれにせよ兼ね合いが難しい。

まず、購買に対する基本方針を明確にすること。
ISOの要求と従来からの共存共栄を前提としたどのような関係を築いていくか示されなければならない。この方針を示すのは経営者の役割である。

この方針を示し、展開するために第2者監査というしくみを活用するとよい。
従来の取引関係や資本の関係から、すべての供給先が同列と言うことはないだろうが、関連の強い会社の品質が悪いようでは、親のだらしなさが子供にそのまま遺伝しているようで、困りものである。

ISO規格は、従来の姿勢を正すために利用すべきである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする