西山よしおからのメッセージ

愛知県津島市、市議会議員としてこの地域の将来を考え、皆さんの意見を取り入れ、還元できる方法を提言できる場にいたします。 

9月定例会、質問、少年非行問題

2010-09-03 21:16:23 | Weblog
件名Ⅲ、少年非行に関する件
要旨1、市における少年非行の実態について
先ず、防災安全課に少年補導および犯罪の件数とその犯罪傾向についてご説明願います。
市内の中学校でも校内暴力行為が新聞報道されておりましたが、個別にこれを取り上げて、ことさら問題を大きくするつもりはありません。
ただ教職員を始めとする学校関係者と教育委員会が生徒・保護者に対してどう対処されてみえるのか、それと官民一体となって、校内暴力に限らず少年非行の問題はどうしたら解決できるのか、教育委員会の姿勢をお聞きするものです。
今まで事件が起こるたびに、親や教師を含め関係者は戸惑うばかりで、効果的な措置を講ずることが出来てきたのか。本人やその家族を前にして本当に大変な状況に置かれた時、「なんでやった」という問題行動の原因論や「じぶんでしたこと」・「何ともならんやつ」と云う非行や犯罪の決めつけで、それに基づく指導で少年が更生すればこんな簡単なことはありません。何故なら少年院から出てきた少年の再犯率は半分、(正確には48%)に上ります。
今回暴力に合われた被害者の方々にとっては不謹慎・不愉快極まりないかもしれませんが、少年の自立更生を促す視点から云えば、自分でまいた種であり、自分でしたことというものの、一方では「被害者的」影響を受けております。
少年の家族も然り。少年の言い分を否定するのが教育ではありません。教育委員会があるべき道筋を示すことなど出来るものではありません。分からないことを分からないとする事等、具体的に問題を提起して、どうすれば一緒に修正し、少年たちの勇気をはぐくむことが出来るか、「人として生きていく上で1番大事なこと」、これを教えていくのが教育であり、最終的には「いかに自立できるか」が目標になると考えます。
教育長に見解を求めるものであります。
要旨2、保護者の研修会・啓発活動について
今回取り上げました「高齢者の所在不明問題」・「少年非行問題」等、課題はすべて共通して、深刻なものであります。
今日の社会は人が生きていく過程(プロセス)を無視して結果だけを求めます。
ついていけない子どもは学校や先生が嫌になり、当然、楽で面白い方へ行きます。人間関係にも無関心になり、夢や希望も持たなくなります。「自分だけ良ければそれでいい」と云う自己中心主義になり、ストレスばかりため何処かで暴発する訳であります。先生も「卒業していけば終わり」。「この事件・事案についてはこうする」と云った一律的な答えや定石はないと思います。その子ども・家族はケースバイケースで接し方も対処の仕方も異なります。親や家族の役割が人間形成の原点であるなら、先生にも社会の一員として自覚していただき、「やる気」になって、教育に情熱を傾けていただきたい。
先生も被害者ならば、保護者の方も充分聞く耳を持って、理解していただき、またそのような議論を尽くす機会を提供するのが教育委員会の役目ではありませんか。
先だって、中学校で「薬物乱用防止のキャンペーン」の一環として、薬物の使用体験者の一人芝居が行われました。体験者の芝居であるがゆえに、大変感動した訳であります。このほか、学校教育には講演会・講習会等、様々な啓発活動が行われておりますが、この際、現場で活躍されてみえる社会人を招き、生徒と保護者の生の声を聞くのもいいのではないか。
全市的に、こう云った問題を取り上げ、啓発していくことについては教育長、いかがですか。