親父

白銀母（しろがねも） 金母（こがねも） 玉母（たまも） 奈爾世爾（なにせむに）
麻佐禮留（まされる） 多可良（たから） 古爾斯（こにし） 迦米夜母（かめやも）
「山上憶良」・・・万葉集

《白銀も黄金も玉も何せむに、まされる宝、子にしかめやも》と詠みます
少しこういうものに興味をお持ちの方なら、多分ご存じの事と思いますが


我が子に、日常的に自殺を迫り、虐待したとして、この父親を
自殺教唆容疑で父親逮捕する方針だと、WEB電子版は伝えています。


私見ですが、父親というのは、母親と違い生まれたからといって直ぐに「父親」には
なれません。母親は我が分身ですから出産と同時に「母親」なのです。
父親は、生まれてあやすと子が笑うようになったり、ハイハイしたり抱いたり
そういう拘わりから親父としての父性が芽生えてきます。


この父親は、そういう拘わりが希薄だったのでしょうか？
子供を産んで放置する母親もいたりしますが、悲しい悲しい出来事です
男の子の将来を思うとき、他人事ながら胸が痛みます。