サッシ・エクステリアリフォーム専門! 新田建商の仕事ブログ

自社施工実績魚津No1。新田建商店長が書き綴る、現場のこと、業界アレコレ、仕事への想い・・・。

熱が伝わる仕組み。対流とペアガラスとの深い関係

2017年07月26日 17時32分18秒 | その他
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2016YKKAPエクステリアデザイン施工フォトコンテストエクステリアリフォーム部門入選!
サッシ・エクステリアリフォーム専門
有限会社新田建商の新田健太郎です


熱が伝わる三大原則、放射、伝導、対流。
放射と伝導が住宅の窓とどんな関係になるか昨日はかなりディープな話をさせていただきました。


今日は対流について。


対流とはそもそもどんなものかというと、
お風呂にお湯を足してかき混ぜると全体が暖かくなる。
これが対流です。


空気もそうです。
冬の暖房熱が部屋全体にいきわたるのは、部屋の空気を対流させているからです。


ここで窓ガラスに目をむける。
最近の窓はほぼ100%ペアガラスですが、よくみると2枚のガラスに挟まれた空気層があるのが見えます。





この空気層が断熱材の役割をしているのがペアガラスの特徴です。
この空気層の厚み、実は厚くても16mmまで。


なぜか。


それは空気層が17mm以上になるとペアガラスの中で空気が対流し、断熱性が一気に下がってしまうからです。


なので最近多くなりつつあるトリプルガラスは16mm以内の空気層を2層設けたガラスということになります。





空気層4層という、もはや透明な断熱材とでもいうような窓もでてきました。
LIXIL レガリス



対流しないギリギリの空気層の厚み。
これがペアガラスの厚みを決めているというわけです。


窓も突き詰めていくといろいろ深い~話がでてくるものです。



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SハウスのラジオCMについて思うこと。

2017年07月25日 19時00分01秒 | その他
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少し紛らわしいラジオCMが地元でよく流れています。
それは全国的にも有名な某SハウスのラジオCM。
自分なりにCMの要点をまとめると


夏の熱さの7割は窓から出入りする。
だからSハウスはトリプルガラスに木製サッシで断熱性バツグン。
夏でも涼しいですよ。


というところ。


問題なのは
日射による熱移動(放射)と物体を通した熱移動(伝導)を混同している点。


夏、窓を通して移動する熱の多くは放射による熱移動。
これは真空状態の宇宙を超えて伝わってくる熱であり、三層ガラスでは効率的に防ぐことはできません。


放射による熱移動を効果的に遮るには、このブログでも何度も登場していますが、
窓の外に物理的な遮蔽物
を付けることが一番効果的です。



低放射ガラス、通称ロウイーガラスもありますが、いくら低放射といってもこれだけに頼るには物足りず、かつ春や秋口のポカポカ陽気が入ってきにくくなるので、外はいい天気なのに部屋の中は肌寒い。となりがちです
よってあまりオススメではありません。


冒頭のSハウスがいうような、三層ガラスに木製サッシが最も高いパフォーマンスを発揮するのは冬です。この組み合わせなら暖房した部屋の熱を外に逃がさない。


このラジオCMだけを聞くと、このあたり勘違いする人も多くいるのではないかと、窓のプロの視点から聞くと複雑な心境になります。


熱移動の基本。
伝導、放射、対流。



この基本を押さえておけば、家の快適環境をどうすればうまく作れるのか、少し見えてくるものがあると思います。


ちなみに、今日は出番がなかった対流。
明日のブログでは、ペアガラスと対流の絶妙な関係について書いてみたいと思います。


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それぞれの立場の視点

2017年07月18日 20時19分05秒 | その他
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今日はお隣石川県金沢市で業界のガリバー企業、LIXILの主催する勉強会。


市場の変化、
お客様の心理の変化、
世の中の変化・・・


いろんなことがものすごいスピードで大きく変わっている。
だからもっとこうしてね。


簡潔にまとめるとこういう内容のものでした。


確かに。
ここ数年の情報流通の加速が、時代の流れ、変化の速度を加速させているのは間違いない。
がしかし、確実に変わらないことがあるということも実感。


それは、メーカーはやっぱりメーカー視点から逃れられないということ。


これからは単価アップ。どんどんいいものを提案して売ってね。
お客単価アップの機会を逃さず、必ず取りに行ってね
お客が旅行や車にお金を使う前に、しっかり囲い込んでね


出てくる出てくる。
メーカーさん独特の営業ワード。


実は自分はこれがすごく苦手。


お客さんは何も囲い込まれたいわけではないし、隙あらば高いものを売られたいとは思ってない。


資産価値アップ、不動産運用、相続対策・・・
いつの時代も、手を替え品を替え、いかにお客にお金を使ってもらうか。
そういうことにばかり気を取られているような気がしてならない。


もちろんこれが決して悪いわけではないが、少し行き過ぎている感がしてならない。
メーカーは縮小する人口の中、市場規模の維持拡大に躍起になっている。
(※がしかしメーカーさんのこういう積極的な営業姿勢のおかげで、日本の、世界の経済が動いている事実もあるだけに、好きではないけど否定はしない。というスタンス)


メーカー視点
ハウスメーカー視点、
お客視点、


世の中たくさんの視点があるが、願わくば売り手、買い手、そして世間の三方よしのバランスを崩さないように、自分自身を振り返り、今日の戒めにしたい。


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熱射病の真実。家の中でも油断できません。

2017年07月12日 10時01分30秒 | その他

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昨日、全国1位の暑さを記録した富山県。
それに合わせて熱射病患者も急増しています。


ちなみに熱中症にかかる人といえば?


カンカン照りの下、スコップをふるう土木作業のお兄ちゃんとか
カンカン照りの下、交通整理をする誘導員のおじちゃん、
カンカン照りの下、走り回るスポーツ少年達・・・
というイメージが強いです。


が、真実は違います。


熱射病患者さんの
40%は室内
で起こっています。
さらに室内で熱中症になった方の
70%は65歳以上。


ということは、患者さん全体の約3人に一人は65歳以上の方が室内で熱中症になったということです。
参考文献 ⇒ 厚生労働省の参考資料より


室内の温度が上がる一番の原因は窓から差し込む日差しです。
庇や日よけシェード、オーニングなどで日射を遮ることで驚くほどエアコンの効きがよくなります。


いっとき、日射対策といえばロウイーペアガラス(日射を防ぐペアガラス)。
という流れが業界にありましたが、ガラスだけに頼るのはいささか性能不足の感はいなめず、さらに春先や秋口の日射を部屋に取り込みたいときに取り込めないというジレンマにもおちいってしまうため、最近は日射対策にはロウイーペアガラス、というのは死語です。


日射対策は窓の外でするのが一番効果的です。
このブログでも何度か出ていますが、今オススメな日よけはオーニングです。








先日取り付けさせていただいたオーニング。
少し暗いと感じるぐらい強力な日よけ効果。
近隣からの目線もカットし、ちょっとぐらいの雨風にも十分耐える。
なんとも使い勝手の良い日よけです。


65歳以上の方が
日中在宅で
部屋の窓が南から西に向いている。


これらの条件にあてはまるなら、窓に何かしらの日射対策は必須でしょう。


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横引きロール網戸の弱点

2017年07月10日 18時57分01秒 | 網戸製作・張替え
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専門用語でいうところの
『タテ滑り出し窓』





この窓は外に開くタイプになるので、引き違い窓のように、窓の外に網戸を取り付けることができません。


この手の窓には一般的に横引きタイプの網戸を、窓のすぐ内側に取り付けることが多いです。
こんな網戸ですね。





先日横引きロール網戸を取り付けさせていただいた現場のビフォアアフタ



15分ほどで設置完了





外に開くサッシが風を捕まえ、室内には気持ちの良い風が入ってきます。


がここで一つ注意するべきことが。
このサッシのすぐ内側に取り付ける網戸には、実は大きな弱点があります。
何も知らずにそれをやってしまうと悲劇が・・・。


それは網戸をしまうときに起こります。


夜。
窓を開け、網戸にした状態で部屋の電気をつけると当然ながら外から虫が集まってきます。
すると当然ながら網戸には虫がびっしり。


この状態で網戸をしまおうとすると、網に止まっていた虫が一斉に飛び出し、部屋の中に


ムワァーン・・・・


かなり悲惨な光景です。(経験者は語る)


こうならないためには、網をしまう前に一度網戸をたたくか、網戸に防虫、殺虫スプレーをして


虫をおっぱらってから素早く網をしまい窓を閉める。
今のところこれしか手がありません。


このあたりの改善はサッシメーカーさんの今後の課題ですね。


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南向きの窓に入れるべきガラスとは? 昨日の続き

2017年07月07日 10時41分29秒 | その他
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昨日の続き記事です。
昨日のブログ →『断熱性が良い家、はもう古い!?』


日射コントロールという視点で見たとき、南面にあるガラスは
『日射取得タイプ』
が良いのか、
『日射遮蔽タイプ』
がよいのか?という疑問。


答えは日射取得タイプ
です。


え!?日当たりが強いから日射遮蔽しなきゃいけないんじゃないの?
という考えがおおいとおもいます。
恥ずかしながら昔の自分もそう思っていました。


がしかし。


日射コントロールは夏だけではありません。
オールシーズン状況に合わせてコントロールするべきものです。


秋、冬、春の寒い時には、日の暖かさをできるだけ取り入れ、
夏の強烈な日差しは効果的にカット。


日射遮蔽タイプのガラスにすると、秋冬春シーズンも肌寒い室内のままになってしまいます。
そして夏の強烈な日差しを十分に遮るには、ガラスだけではまったくもって性能が不十分。


なので南面(西、東面)の日射コントロールとしては、
日射取得タイプのペアガラスを使い、
方角(太陽高度)を考慮した日射遮蔽アイテムを必要に応じて使うのが正解。


ここで湧き出る当然の疑問。
日射遮蔽タイプはどこに使うの?


これは北面の窓に使うのが正解。


日射遮蔽といいながら、日射が少ない北面に使うのが正解とは…。
なんともわかりにくいことになっています。


家を新築、リフォームするときは、
断熱性だけでなく日射コントロールまで計画に入れられると、快適性(経済性も)が一段も二段もアップします。


窓ってなかなか奥深いですよ。


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断熱性の良い家、はもう古い!?

2017年07月06日 19時02分32秒 | その他
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断熱性の良い家。


よく聞くフレーズです。
実際、ほとんどの工務店さんはこういう家を建てています。
いろんな雑誌を見ても『断熱性の良さ』は家を建てる際の最重要キーワードです。


時代の先端を見ると、
『断熱性の良い家』、実はもう古いです。
古い、というよりはもう当たり前。


今は家としての基本性能(高断熱、高気密)を維持しつつ、日射コントロールに注目するべき時代です。


日の暖かさを取り入れる。
日の暑さを遮る。


これがうまくコントロールできるかどうかが、次の時代の快適性につながります。


軒の出を適切に確保する。
窓の大きさ、設置場所を工夫する
というように、設計段階で日射をコントロールする方法や、


オーニングをかける、
日よけシェードをかける、
落葉樹を植える
というように、外部アイテムを使って日射コントロールする方法があったり、なかなか奥が深いものです。


ちなみに。
住宅に興味のある方はご存知かと思いますが、一般的なペアガラスをより高断熱にしたロウイーペアガラスというものがあります。
このロウイーペアガラスには
『日射取得型』と『日射遮蔽型』の2パターンあります。


日射コントロールという視点で見ると
一般的に住宅南面の窓ガラスにはどのタイプを使えばいいでしょうか??


・・・


ヒント。
南面は日当たりがいいですね。


さぁ答えは・・・
明日のブログで!


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この時期多い網戸衝突事故を防ぐためのシール

2017年07月05日 12時05分51秒 | 網戸製作・張替え
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網戸シーズン。
特に玄関の網戸でよくありがちなのが
網戸への衝突事故。


最近のトレンドとして、網戸の存在感を極力うすくしていく傾向にあります。
(線径を細くしたり、溶着技術を用いたり・・・)
網戸への衝突事故は当然の結果ともいえるわけです。


それを未然に防ぐ専用のシールがあります。
その名もそのまんまの、
『網戸衝突防止シール』。


下の写真左側の網戸に貼ってあるシルバーの丸印がそうです。






大人の自分たちはわかっていても、
小さな子供や
郵便配達員さん、
宅配便の方、
そしてお客さん。


勝手がわからないので思わず網戸に衝突することもしばしばあるようです。


自分の為というよりは周囲への配慮として、周囲への優しさとして
『網戸衝突シール』は有効でしょう。


実は弊社ネットショップ
『ニッケンサッシパーツストア』でも販売しており、人気ダントツNo1アイテムになっています。


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